転職をしたいけど、日々の忙しい仕事に追われて平日は時間がないばかりで、求人応募や面接対策なども上手く進まない...といった方は多いのではないでしょうか?
いっそのこと「退職してから転職活動をした方がスムーズなのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、その経験がある私からすると、それはやってはいけないNG行動の一つです。
この記事では、そんな転職活動中のやってはいけないことや対策などを、実際に直近で転職した筆者が解説していきます。
最後には在職中の転職活動でよくあるQ&Aや、活用すると一気に効率が上がる転職サービスも紹介しているので、ぜひご参考にしてみてください。
INDEX
仕事をしながらの転職活動で時間がない人がやってはいけない4つのこと
いま日々のライフ&ワークが忙しくてかなり時間がないと思います。そんな在職中の転職活動でも下記はやってはいけないです。
転職方針を固めずに求人を探しちゃダメ!
下記のように転職活動をしている人も多いのではないでしょうか。
- 「どこか良い会社はないかな...」と何となく求人を探している
- とりあえず気になった求人に応募
- 今の会社での不満や負担が多いので抜け出すために転職を急いでいる
私はキャリアアドバイザーの話を何度も聞いたことがありますが、このようなやり方って失敗する可能性が高いんです。
何故なら、希望条件や転職理由が明確になっていないまま「何となく」や「焦り」から行動をしているから。
結局のところ転職活動で大切になってくるのは、転職の軸(転職理由と希望条件)を如何に明確にして、長期的に自分とマッチする企業を見つけられるかどうかです。
恋愛で考えてみれば分かりやすいですよ。恋人が欲しい異性があなたにアプローチしてきているとしましょう。
その異性が「何となく探していたら気になった。」「今の恋人が嫌だから、別れたいから。」のような理由でアプローチしてきたら良くは思わないでしょう。
転職でも採用担当者は同じように思います。「何となく」「現職を辞めたいから」といった転職の軸がなっていないアプローチには惹かれません。
例えば、私であれば下記のように3つの希望条件を主軸に転職を進めていました。
- 身体の都合上リモートメインで勤務
- 技術力を上げられる新規制作案件の多い環境
- 年収の30万以上アップ
このような転職軸は、採用面接でも尋ねられますし、エントリーする企業や優先度など、転職を終えるまで大切な軸となってきます。
求人応募数や面接回数の少ない転職の進め方はNG!
- 応募しすぎても意味ない気がするしとりあえず3,4社だけ応募
- 本気で入社したい数社の企業にだけ応募している
- エントリー通過した1,2社の企業とだけ面接をしている
今あなたはこのような転職の進め方をしていませんか?時間がない状況だったり、慎重・真面目な性格の人だと、そのようなやり方をしがちです。
これでは、なかなか転職成功しません。
大手企業の調査データによると、転職成功者は平均27社にエントリーしており、さらに60.3%の人の応募社数は11社以上となっていて、試行回数は転職成功に関係しています。
※2023年1月~12月の1年間にdodaエージェントサービスを利用して内定を得た人のデータを元に算出|参照元記事
また、1社の内定を獲得するのに必要な回数は下記となっています。
- 応募(エントリー)数が22回
- その内の5社と採用面接
- その内の1社の内定獲得
以上のことから、少ない数しかエントリーしていない人は危険で、初めに一気に応募して、同時並行で採用面接に挑むことをお勧めします。
退職をしてからの転職活動はお勧めしない
いくら時間がない人でも、在職中に転職活動をすることを強くお勧めします。
やってはいけないと言っても、もちろん事情によりますが...筆者の私は、身体の諸事情で退職をしてから転職活動をした結果、辛い思いはしました。その実体験をもとに、退職後の転職活動リスクについて、まとめていきます。
① 離職期間のブランクは書類選考や面接で不利になるリスクがある
一度離職してしまうと、履歴上「ブランク期間」となってしまいます。書類選考でも即戦力としては弱いのではと判断されたり、面接での離職理由の受け答えが大変になるケースもあります。
また、在職中に転職している人の方が「キャリアアップのための計画的な転職なのだ」と採用担当者へアピールしやすく、評価されやすい傾向にあります。
② 経済的・気持ち的に余裕が無くなり妥協した転職になる
私も実際に経験しましたが、収入が激減するので経済的に余裕がなくなっていくことはもちろん、理想の企業を選んでいる余裕さえなくなってしまいます。
また、失業給付も、自己都合で退職した場合は給付制限期間があるので、支給開始は3カ月目以降といった流れになります。
そうやって余裕を無くしていった結果、妥協の繰り返しで不本意な転職になることもあります。
③ 自分で保険や年金等の経理的な手続きをしないといけない
退職してから転職活動を行う場合、その期間は会社員ではなくなるので、保険や年金等の切り替え手続きを自分でしないといけなくなります。
退職すると確かに時間はできるかもしれませんが、様々な要素を踏まえると安定性が一段と下がります。
【例外】もちろん退職すべき状況もある
とは言っても、何がなんでも退職しちゃダメという訳ではありません。あまりにもブラックな企業で残業の嵐だったり、休日すらろくに取れない...そんな状況の方もいらっしゃるでしょう。
先に解決策を伝えておくと、退職を検討するにしてもプロのキャリアアドバイザーに相談するのが安牌です。
先に気になる人は「【解決策】時間がない人こそ転職エージェントを駆使しよう!」の見出しをご参考にください。
独りの力で転職活動をしてはいけない
転職を何度か経験した私が断言します、転職とか難しすぎて独りでやるもんじゃないです。いざ転職しようと腰を上げてみても下記のような悩みが、わんさか出てきます。
- 採用面接のスケジュールがうまく合わない...
- そもそも平日に時間が取れないしどうすれば良いの...
- 履歴書や職務経歴書の書き方が合っているのか自信がない...
- 転職理由と希望条件は何がベストか...
- 良い企業を探すのも時間がかかる...
もう...とても分かります。
結論から言うと、これらの悩みは「転職エージェント」を利用して、独りではなくプロのサポートを受けると解決です。
「転職エージェント」とはプロのキャリアアドバイザーが、求人ピックアップから資料作成サポート面接のスケジューリング、面接対策...等など転職を徹底サポートしてくれる無料サービス。私もこれまで何度も使っています。
次の見出しで詳しく解説しているので、どんな良さがあるか見ていきましょう。
【解決策】時間がない人こそ転職エージェントを駆使しよう!
「転職エージェント」とはプロのキャリアアドバイザーがあなたの転職活動を無料でサポートしてくれるサービスです。まずは、どのような負担を減らせるか見ていきましょう。
時間がない人が転職エージェントで得られる4つのメリット
- 面接や選考等の転職スケジューリングのサポート
- ベストな転職理由と希望条件のヒアリング
- おすすめ求人のピックアップ
- 履歴書や職務経歴書などの資料作成のサポート
① 面接や選考等の転職スケジューリングのサポート
こんな悩みがあるんじゃないでしょうか?
- 仕事が忙しくて平日に転職活動できる余裕がない...
- 内勤等の都合でそもそも企業との面接に割ける時間がない...
転職エージェントを使えば、キャリアアドバイザーが企業と連絡を取って、あなたとの面接スケジュールを組んでくれます。
どうしても平日のビジネスタイム中に時間が取れないなら、就業前や就業後、または土日の面接を何とか調整してくれたり、あなたと企業との橋渡しとして動いてくれます。
② ベストな転職理由と希望条件のヒアリング
「転職理由と希望条件を明確にすべき」と言われても、いざ考えてみると難しいものです。
私が実際に転職エージェントを利用した際は、はじめに1時間ほどガッツリとヒアリングをしてくれました。今の職場で困っていること、今後目指したいこと、これだけは譲れない条件など...最終的に希望条件も3つに整理ができて、面接でもスムーズに回答できたりしました。
どんなサービスでも必ずヒアリングはしてくれるので、遠慮なく頼ってしまうのが良いです。
③ おすすめ求人のピックアップ
転職エージェントを使えば、ヒアリングの後、あなたに最適な求人もピックアップしてくれます。
そもそも、リクルート等もサイトを訪問すれば求人が閲覧できますが、エージェントを利用してからでしか知ることのできない「非公開求人」もあります。
単純に求人の母数を上げるためにもエージェントは利用すべきですし、プロのピックアップに頼った方がより良い会社と出会えます。
④ 履歴書や職務経歴書などの資料作成のサポート
履歴書はまだしも、職務経歴書を上手くまとめるのは難しいものです。
転職エージェントではあなたの希望の会社を理解した上で、何を書くべきか、どのような良さを活かしてアプローチすべきか、的確にアドバイスしてくれます。
ネットにテンプレは転がっていますが、やはりプロからサポートを受けた方が、書類選考の通過率も一段に上がるでしょう。
条件・タイプ別のおすすめ転職エージェント
全ての職種・全ての業種の取り扱いがある大手転職エージェントもあれば、ある業界に強い特化型エージェントもあります。下記の中から、気になった転職エージェントから無料相談を試してみましょう。
キャリアプランから提案してくれる若手ハイエンド転職エージェント
CMでも話題になっている「ASSIGN転職エージェント」。このサービスは、求人提案の前にあなたのキャリアプランの相談からしてくれ、自分の価値観や転職理由・希望条件に的確な求人紹介をしてくれる点に魅力が詰まっています。
価値観を軸にキャリアプランを描き、あなたと採用企業の双方とやりとりをしてくれ、キャリアの実現に併走してくれる心強いサービスです。下記のフォームから無料転職相談が可能なので、まだ登録をしていない方は、この機会に今のキャリアの悩みを打ち明けてみましょう。
20代ミドルのサポートに強い転職エージェント
第二新卒や既卒の方も含めた20代に特化した転職エージェントなら「アゲルキャリア」がおすすめ。登録からキャリア相談、面接・ES対策、特別選考ルートでの採用面接...とスピード感と安心感のある転職サポートが強みのサービスです。
ポテンシャル重視や若手育成に力を入れている意欲度の高い企業について、詳しく情報をもらえる点も良いところ。もちろんスピードが強みと言っても、エージェントにじっくりと慎重に相談することも可能です。気になる方は相談からでもしてみましょう。
既卒、第二新卒に特化した転職エージェント
既卒、第二新卒や高卒・フリーターなど正社員経験の少ない方におすすめな転職エージェントは「ネオキャリア」の特化型エージェント。筆者の同僚からフリーターの頃に活用していた経験を聞いていて、キャリアアドバイザーの丁寧なサポートが、転職初心者にとってはかなり心強かったみたいです。
IT・Web・ゲーム・クリエイティブ業界に強い転職エージェント
筆者も実際に活用したのは「ギークリー」や「レバテックキャリア」という知名度のあるサービスです。エンジニア・デザイナー・ディレクター・プランナーなど幅広い求人を保有しており、業界特化のサービスなので心強いです。
転職エージェントは複数利用がおすすめ!
転職エージェントは複数利用OKです。複数登録すると、紹介してもらえる求人の幅も広がる他、異なるキャリアアドバイザーにセカンドオピニオンのように相談できるので、より一層安心して転職活動を進められます。
どれも無料で利用できて気軽に相談からできるサービスばかりなので、気になったものがあれば申し込んでみましょう。
在職中の時間がない人の転職活動のコツ|在職中の転職Q&A
- 仕事が忙しくて平日に時間がない人はまずは計画を
- 面接は業務時間外と有給休暇をうまく活用しよう
- 求人エントリーや面接は一気に同時進行するのが当たり前
- 転職活動はできるだけ在職中の企業の人にバレないように進めよう
- 退職の相談は1ヶ月以上前からしよう
仕事が忙しくて平日に時間がない人はまずは計画を
僕もそうでしたが、内勤している人なら特に平日に時間なんて取れないですよね。転職活動の資料作成や求人案件のピックアップ、面接のスケジューリング...と転職は時間が必要になってくるもの。
まずは落ち着いて計画してみましょう。転職は内定獲得までに2〜3ヶ月掛かるのが平均で、半年〜1年かける人もいます。
そして逆算して、週に3回は平日でも30分時間を取るとか、休日を使って転職方針を固めるとか、計画的に時間を確保しましょう。
既にご紹介した転職エージェントなら、この辺りの計画も相談すればフォローしてくれるので、まずは相談しに行くのも一つの手です。
面接は業務時間外と有給休暇をうまく活用しよう
転職活動では面接のスケジュール調整がカギになってきます。
面接はビジネスタイム中(9:00 〜 19:00くらい)が普通ですが、お願いすれば、業務開始前や就業後に調整もできます。
最近は、1時面接や2時面接はリモートで面接するケースも多いので、在職中でもうまく調整すればスムーズに進められますよ。
ただ最終面接や直接オフィスに伺う必要がある場合などは、有給休暇を活用しましょう。
求人エントリーや面接は一気に同時進行するのが当たり前
もちろん転職方針にも寄りますが、私はプロのキャリアアドバイザーから「30社以上エントリー、10社エントリー通過、2,3社内定」とアドバイスをいただいてました。
2,3社エントリーしてダメだったら次応募して...と地道に進めていては、なかなか成果は出ません。
この辺りは、あなたの直近のスケジュールと転職希望時期によっても、エントリー数は変わってくるので、転職エージェントを使う場合は、妥当なエントリー数を必ず相談しましょう。
転職活動はできるだけ在職中の企業の人にバレないように進めよう
実際に何度か転職した私の感覚として、やっぱり現職の人に転職を勘付かれると動きづらくなります。
重要な面接のタイミングで有給休暇を使いたいのに使いづらくなったり、空気感的に仕事をしづらくなることもしばしば...。
できるだけバレないために下記がコツになってきます。
- SNSで転職活動について発信しない
- 会社のPCやWi-Fiを使って転職活動をしない
- 勤務時間中に転職活動をしない(法律的にもNG)
上記はどれもどのように足が付くかわかりません。転職活動は現職と切り離してプライベートで進めていきましょう。
- むやみに同僚や部下に話さない
- 直属の上司に必要なタイミングで必要な分だけ報連相
よほど仲の良い同僚なら別ですが、むやみに話すと、別の人に知れ渡って、動きづらい状況にもなり得ます。ただ、退職前の引き継ぎ準備等で迷惑をかける訳にはいかないので、直属の上司には事前に報連相をしておきましょう。
退職の相談は1ヶ月以上前からしよう
退職するためには結局引き継ぎをしないといけません。2,3週間前に退職すると言っても無理だと言われるのオチでしょう。
あなたの今の業務量的に着実に引き継ぎができるスケジュールを、直属の上司と相談しておきましょう。
とは言え、まだ転職活動を始めたばかりで相談しても不確定要素が多いので、内定獲得後か内定目処が立ってきてから、計画的に相談していきましょう。
まとめ:時間がない中での転職成功の秘訣
転職活動の時間がない人でも下記のことはやってはいけません。
- 転職方針を固めずに求人を探しちゃダメ!
- 求人応募数や面接回数の少ない転職の進め方はNG!
- 退職をしてからの転職活動はお勧めしない
- 独りの力で転職活動をしてはいけない
それぞれのNG項目は、独りの力でなんとかするよりも、素直に転職エージェントに甘えるのが成功の秘訣です。下記から、ご自身に合ったベストな転職エージェントに無料相談していきましょう。