「まだ入社して2年しか経ってないのに、転職を考えるなんて早すぎるかな…」
あなたもこんな風に悩んでいませんか?
転職のタイミングって職種に関係なく多くの人が抱える共通の不安なはず。僕自身、現在はエンジニア歴5年目になりましたが、実務経験2年半のタイミングで転職を考えた時は、まさに同じ気持ちでいっぱいでした。
当時の僕が抱えていた不安はこんなものでした:
- 「周りの人にどう思われるだろう」
- 「甘えだと思われないかな」
- 「まだスキルが足りないんじゃないか」
- 「少なくとも3年働きなさいってよく言われるし...」
でも結論から言うと、2年目の転職は全然早すぎることはありません。 むしろ、多くの業界・職種にとってベストタイミングの一つです。
実際に僕が2年目で転職した結果:
- 年収が大幅にアップ(約30%上昇)
- より良い技術環境・チーム環境に移れた
- 担当できる案件の幅がかなり広がった
- キャリアの方向性が明確になった
この記事では、実際に転職を経験した僕の体験談を交えながら、2年目転職の実態データ、成功するためのポイント、転職すべきかの判断基準まで包括的にお伝えします。最後まで読んでいただければ、「2年目転職は早すぎる」という不安が解消され、自信を持って次のステップに進めるようになります。
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WRITER
現役エンジニア|つかさ
Frontend Engineer / SEO Writer / Web Media Manager
インタラクティブなLP・Webサイト制作からシステムの関わる開発までの経験を経て、現在も現役フロントエンドエンジニアとして活躍中。
AID-TRUTHは、バックエンドエンジニアやディレクター、人事で活躍する人など、現役で活躍する人たちが実体験を活かしてコンテンツ発信をしています。
未経験からフロントエンドエンジニアに転職成功した実体験と、これまでの複数回の転職経験を活かして、今まさにキャリアに悩むエンジニアに役立つコンテンツを発信しています。
特に、若手エンジニアに刺さる記事に力を入れており、実務経験やスキル戦略、転職失敗の回避方法、エンジニアのキャリアプラン戦略、転職エージェントの活用体験録など、悩み解決につながるコンテンツを発信しています。
実体験:僕も2年目転職で不安だった…でも結果的には「大正解」だった話
転職前:「2年目って早すぎるよな…」という不安
実際に僕が転職を考え始めたのは、入社から約2年が経った頃でした。
当時の僕の心境はこんな感じでした:
- 「2年目転職は早い、今後のキャリアに影響しそう...と不安だった」
- 「転職回数が多いと印象悪いんじゃないか」
- 「でも今の職場で働き続けて実績が積めるか不安...」
- 「まだまだスキルが足りない気がする」
特に、同期や先輩に相談した時に「もう少し続けてみたら?」と言われることが多くて、ますます迷ってしまいました。
でも一方で、現在の職場での成長に限界を感じていたのも事実。やりたい技術に触れる機会がなかったり、案件の内容が自分の目指したい方向と違っていたり…。このままで良いのかという気持ちがどんどん強くなっていました。
転職活動を始めて気づいた現実
思い切って転職活動を始めてみると、意外な事実が見えてきました。
「でも実際は、周りの人も2年目で転職している人は結構いる」
転職エージェントの方に聞いてみると、エンジニアの場合、2-3年で転職する人は決して珍しくないとのこと。特に20代であれば、「ポテンシャル採用」として積極的に評価してくれる企業が多いということを知りました。
「エンジニアの転職はそんなに珍しいことじゃない」
エンジニアに限らずどんな業界でも転職によるキャリアアップが一般的になってきている。同じ会社にずっといる方が、スキルの幅や市場価値の向上において遅れをとる可能性もあるという現実がありました。
転職後:「あの時、転職を決断して本当に良かった...」
結果的に転職は大成功でした。
市場価値の高さを実感 「2年目や3年目の市場価値は高かった」という言葉通り、思っていたよりも多くの企業から評価をいただくことができました。「とは言ってもまだポテンシャル採用の枠」ではありましたが、それでも選択肢は十分にありました。
給料・環境・スキル全てが向上 「給料の変化が大きいのがまた良い」だけでなく、「案件の変化、扱える技術の変化、実績も良い方向に変化」と、転職によって得られたものは年収だけではありませんでした。
現在の充実感 「僕も同じタイミングで転職していて、すごく充実している」というのが今の率直な気持ちです。あの時悩んでいた時間がもったいなかったと思えるくらい、転職して良かったと感じています。
2年目転職は「ベストタイミング」だと思う理由
今振り返って、なぜ2年目転職がベストタイミングだと思うのか。それは以下の理由からです。
適度な経験とポテンシャルのバランス 「2年目ってそれなりに一定数の経験もしてきて、そろそろ実務レベルに向けて本格的にスキルアップしたい時期」だからこそ、企業側も期待と投資のバランスが取れた採用がしやすいタイミングなんです。
ミスマッチの早期解決 もし現在の職場が自分に合っていないと感じているなら、早めの環境変更が結果的にキャリア全体にプラスになります。
積極的にチャレンジすべき時期 「むしろベストタイミング」「頑張ってほしい」という気持ちで、同じように悩んでいる人を応援したいです。
2年目転職の実態データ:「早すぎる」は思い込みだった
厚生労働省データから見る2年目転職の現実
結論から言うと、2年目での転職は決して珍しいことではありません。
厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況」によると、大学卒業者の3年以内離職率は32.8%。つまり、3人に1人は3年以内に最初の会社を辞めているという現実があります。
さらに詳しく見ると:
- 1年目での離職:11.9%
- 2年目での離職:11.4%
- 3年目での離職:9.5%
この数字を見ると、2年目で転職を考えることは決して「早すぎる」ことではないと分かりますよね。
エンジニア業界特有の転職事情
特にエンジニア業界では、転職によるキャリアアップが一般的になっています。
ポテンシャル採用の対象期間
実務経験2-3年の人材は、多くの企業で「ポテンシャル採用」の対象となります。これは、現在のスキルよりも今後の成長可能性を評価する採用方式で、第二新卒や若手エンジニアにとって有利な仕組みです。
技術の進歩スピードによる影響
Web技術の進歩が早いため、同じ環境に長くいることで最新技術から取り残されるリスクもあります。むしろ、適度なタイミングでの環境変化が、技術者としての成長に必要な場合も多いのです。
市場価値の向上機会
転職市場では、複数の環境での経験がプラス評価されることが多く、2年程度の経験でも十分に評価される傾向にあります。
2年目転職でよくある「誤解」を解消
誤解1:「3年は続けないと評価されない」
現実: どんな業界でも2年間で十分な基礎経験を積むことは可能です。重要なのは期間よりも、その間にどんなスキルを身につけ、どんな成果を出したかです。例えば、エンジニアの例になりますが...
- 特定のプログラミング言語の開発経験2年(JavaScript、PHP、等) → 十分な実務レベル
- チーム開発経験2年 → 協業スキルあり
- 0→1のプロダクト開発経験 → 貴重な経験値
誤解2:「転職回数が多いと印象が悪い」
現実: 20代での転職は「キャリア形成のための積極的な行動」として評価されることが多いです。ただし、転職理由を明確に説明できることが重要です。
転職理由の例:
- 「より幅広い技術に挑戦したい」
- 「チーム開発の経験を積みたい」
- 「自社開発の環境で働きたい」
- 「上流工程に関わりたい」
誤解3:「まだスキルが足りない」
現実: 「完璧なスキル」を身につけてから転職する人はほとんどいません。転職先で新しいスキルを学びながら成長することは、むしろ自然なキャリアの進め方です。
実際に転職を検討される場合は、まず現在の市場価値を客観的に把握することが重要です。
下記のような転職エージェントで無料キャリア相談を受けることで、具体的な可能性が見えてきます。



エンジニア2年目の市場価値が高い3つの理由
理由1:ポテンシャル採用の最適期
「2年目は経験とポテンシャルのバランスが最も良い時期」
企業が2年目エンジニアを評価する理由:
- 基礎的な開発スキルが身についている
- まだまだ成長余地がある
- 新しい技術・環境への適応力がある
- 人件費対効果が高い
実際の求人例:
- 「実務経験2年以上のReactエンジニア募集」
- 「第二新卒歓迎!フロントエンド開発者」
- 「ポテンシャル重視、経験2-3年のエンジニア」
理由2:技術環境変更の重要性
エンジニアの成長にとって、技術環境は最重要ファクターです。
技術環境が与える影響:
- 扱える技術スタックの幅
- コードレビューの質
- チーム開発の経験
- 最新技術への触れやすさ
2年目だからこそ、より良い技術環境への移行が可能:
- 学習意欲が高い時期
- 既存のやり方に固執していない
- 新しい環境への適応が早い
理由3:市場需要の高さ
実際の転職市場では、2-3年目エンジニアの需要は高く、想像以上に好条件での転職が可能です。
市場データ(2024年時点):
- 実務経験2年フロントエンドエンジニア:年収400-600万円
- 実務経験2年バックエンドエンジニア:年収450-650万円
- 第二新卒求人数:前年比120%増加
企業が2年目エンジニアを求める理由:
- 即戦力として期待できる
- 育成コストが比較的少ない
- 長期的な成長が見込める
- 新卒より実践的スキルがある
2年目で転職すべきか迷った時の判断軸
転職すべきケース:こんな状況なら積極的に行動を
結論から言うと、以下の状況に当てはまるなら転職を積極的に検討すべきです。
技術的な成長に限界を感じている
具体的な症状:
- 同じような業務の繰り返しで新しい学びがない
- 使いたい技術・フレームワークに触れる機会がない
- 先輩や上司から学べることが少なくなってきた
- 会社の技術的な方向性に疑問を感じる
僕の体験談: 僕の場合、入社当初はとにかく覚えることが多くて忙しかったのですが、2年目に入って業務に慣れてくると、「あれ、これって成長しているのかな?」と感じる瞬間が増えました。新しい技術に挑戦したい気持ちと、現実の業務内容とのギャップが日に日に大きくなっていったんです。
労働環境や職場の問題が深刻
チェックポイント:
- 長時間労働が常態化している(月60時間以上の残業)
- ハラスメントやパワハラがある
- 正当な評価がされていない
- 会社の将来性に不安がある
これらの問題は、時間が経っても改善される可能性が低く、むしろ心身の健康に悪影響を与える可能性があります。
キャリアプランとの乖離が明確
見極めポイント:
- 将来やりたいことと現在の業務が明らかに違う
- 社内での昇進・昇格の道筋が見えない
- 自分の価値観と会社の価値観が合わない
転職を慎重に検討すべきケース
一方で、以下のような状況では、もう少し現職で頑張ってみることも検討してください。
一時的な困難や人間関係の問題
よくあるパターン:
- プロジェクトの忙しさが一時的なもの
- 特定の人との人間関係の問題
- スキル不足による一時的な困難感
これらは時間の経過や環境の変化で改善される可能性があります。
明確な転職理由がない
「なんとなく転職したい」「隣の芝生が青く見える」といった曖昧な理由では、転職してもまた同じような不満を感じる可能性があります。
2年目転職で失敗しない5つのステップ
ステップ1:転職理由を明確にする
まず最初に大切なのは、なぜ転職したいのかを明確にすることです。
前向きな転職理由の例:
- 「より幅広い技術に挑戦したい」
- 「チーム開発の経験を積みたい」
- 「自社開発の環境で働きたい」
- 「上流工程に関わりたい」
避けるべき転職理由の伝え方:
- 「今の会社が嫌だから」
- 「人間関係が悪い」
- 「給料が安い」
転職理由は必ず「成長志向」「挑戦志向」の観点から整理しましょう。
ステップ2:市場価値を客観的に把握する
転職活動を始める前に、自分の現在の市場価値を把握することが重要です。
スキルの棚卸し:
- 使用できる言語・フレームワーク
- 開発経験(チーム開発、個人開発)
- 担当した業務範囲(要件定義、設計、実装、テスト等)
- 成果・実績(定量的に表現できるもの)
市場相場の調査: 転職サイトやエージェントを活用して、自分と同じような経験・スキルを持つ人材の年収相場や求人状況を調べてみましょう。
ステップ3:在職中の転職活動でリスクを最小化
2年目転職で最も重要なのは、「在職中の転職活動」です。
在職中転職活動のメリット:
- 収入が途切れない安心感
- 「転職しなければならない」というプレッシャーがない
- 現職と比較検討できる
- 交渉時の立場が強い
効率的な転職活動の進め方: 1. 転職エージェントに登録(複数社推奨) 2. 職務経歴書・ポートフォリオの準備 3. 面接対策・技術面接の練習 4. 複数社での選考を並行して進行
ステップ4:転職エージェントを戦略的に活用する
2年目転職では、転職エージェントの活用が特に重要です。
エージェント活用のメリット:
- 書類選考通過率の向上
- 面接対策・アドバイス
- 年収交渉の代行
- 非公開求人へのアクセス
おすすめの転職エージェント活用法: 複数のエージェントに登録して、それぞれの特徴を活かした使い分けをすることをお勧めします。



注意点: エージェントの意見は参考程度に留め、最終的な判断は自分で行うことが大切です。
ステップ5:面接対策の重点ポイント
2年目転職特有の面接対策のコツをお伝えします
重点ポイント:
- 転職理由の説得力ある説明:前向きな理由で一貫性を保つ
- 技術的な学習継続への姿勢:成長意欲をアピール
- チームワーク・コミュニケーション能力:協調性の証明
- 将来のキャリアビジョン:3-5年後の目標を明確に
まとめ:2年目転職は「ベストタイミング」。自信を持って挑戦しよう
この記事の重要ポイント3つ
1. 2年目転職は決して「早すぎる」ことではない
厚生労働省のデータでも、大学卒業者の32.8%が3年以内に転職しています。特にエンジニア業界では、2年程度の経験でも十分に評価される土壌があります。「石の上にも三年」という考え方にとらわれず、自分のキャリアプランに合った判断をすることが大切です。
2. ポテンシャル採用のメリットを最大限活用できる時期
実務経験2年というのは、基礎的なスキルを身につけつつ、まだまだ成長可能性を期待される絶妙なタイミングです。この時期の転職は、「経験不足」よりも「将来性」で評価されることが多く、むしろ有利に働くケースが多いのが現実です。
3. 在職中の転職活動でリスクを最小化しながら挑戦できる
2年目であれば、まだ職歴が浅いからこそ、在職中の転職活動でじっくりと選択肢を比較検討することができます。焦って転職する必要はありません。
最後に:同じように悩んでいるあなたへ
僕自身、2年目で転職を考えた時は本当に迷いました。でも今振り返ると、あの時の決断は間違いなく正解だったと思います。
もしあなたが今、同じような悩みを抱えているなら、まずは情報収集から始めてみてください。転職エージェントとの面談や、求人サイトでの情報収集だけでも、自分の市場価値や可能性が見えてきます。
「2年目はそれなりに経験もしてきて、本格的にスキルアップしたい時期」
まさにその通りで、今のあなたは成長の大きなチャンスを迎えているんです。
「むしろベストタイミング」
この言葉を胸に、自信を持って次のステップに進んでほしいと思います。
「頑張ってほしい」
同じエンジニアとして、あなたのキャリアを心から応援しています。
次のアクションプラン
もし転職を検討するなら、以下のステップから始めてみてください:
- 転職エージェントへの登録:複数社に登録して情報収集
- スキルの棚卸し:職務経歴書の作成・更新
- ポートフォリオの整備:これまでの成果物の整理
- 面接対策の準備:転職理由の明確化と練習
転職は人生の大きな決断ですが、2年目のあなたには十分にその権利と可能性があります。一歩ずつ、着実に進んでいきましょう。


