- 残業時間が月に40時間超えている
- 休日出勤が多くて休みさえ取れない
- 精神的ストレスも多い
こういった状況で「転職活動したいけどブラック企業・激務で何もできない...」と悩んでいる人は、この記事で原因と対策を理解していきましょう。
筆者の私自身、激務に追われながら転職をしたこともありますが、やっぱり忙しい時こそ計画的に時間を確保するのが大切。
また、自分に合った転職エージェントを活用すれば退職検討の相談やスケジュール調整もしてくれて、独りよりもスムーズに進められます。
この記事では、激務(ブラック企業)で転職活動ができない人の、原因と解決策を整理していくので、ご参考にください。
INDEX
激務(ブラック企業)で転職活動さえできない原因を整理しよう
激務かどうかの基準なんてありませんが、今ご自身がどれだけブラックな状況か、まずは客観的に見ていきましょう。
残業時間が月に40時間を超えている
一概に言えませんが、月に40時間残業を超えていれば、単純計算で1日に2時間以上、日によって3,4時間残業するのも当たり前なはず。
長時間労働は、心身の負担はもちろん、将来のキャリアをゆっくり考える暇も、転職活動をする暇もなくなります。
休日を確保できない(休日出勤が多い|有給が取れない)
営業や制作系であれば休日出勤が必要なタイミングもありますよね。とは言え、その数が月に3,4回もあったり、期限に間に合わないから休日も働かざるを得ないのであれば、異常なレベルです。
また、仕事が詰まりすぎて有給を申請しても拒否されたり、有給なんて取れる余裕がない...といった人も同様です。
これだといつまで経っても転職活動ができない状況が続きます。
精神的な負担が多い
激務と悩む人の原因は「時間がない」だけではなく、仕事のストレスや負担が原因となっている場合も多くあります。
クレームや上司からの叱責、職場の人間関係など、精神的な負担が多いと転職活動をする気力がなかったり、休日もぐったりしてしまう事も多いですよね。
まずは相談できる人がいれば良いのですが、転職エージェントを使ってプロのキャリアアドバイザーに、現職の悩み相談や理想的な職場の相談をするのも良いでしょう。
ブラック企業の会社規定で転職活動ができない
ブラック企業ならよくある事なのですが、就業規則として転職活動を禁止している企業もあります。
しかし、日本国憲法において「公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。」と定められていて、企業の就業規則より憲法の方が強い効力を持っているため、転職活動をしても構いません。
もちろん下記は懲戒解雇や損害賠償を受ける可能性はありますが...
- 現職の業務中に転職活動をする
- 会社の端末や支給品を使って転職活動をする
- 競合他社に重要機密を漏らす
プライベートの時間と備品を使って転職活動をする分には問題ありません。
激務(ブラック企業)で時間がない人が転職活動する方法
いくらブラックな状態でも、激務が酷くても、冷静に着実に進めれば転職は可能です。筆者も実際に転職を成功させた現実な方法をまとめているので、ご参考にください。
まずは冷静に転職計画を(3ヶ月 〜 半年前から)
転職活動の期間の目安は、2, 3ヶ月以上と見込んでおきましょう。転職活動にかかる期間はPR TIMESに掲載されているアンケート調査によると下記のようになっています。
1ヶ月未満が2割と最も多く見えますが、別の視点で見ると1ヶ月未満で転職できなかった人が8割程いるとも言えます。
そして、半年以上かかる人も2割程と意外と多いのです。
私もそうでしたが、やっぱり激務な中で転職活動をするのであれば、最低でも2, 3ヶ月は見ておかないといけません。
- 初めの2週間は資料作成と求人のピックアップ
- 1〜2ヶ月かけてエントリーと採用面接
- 最後に約1ヶ月半かけて内定先の確定と退職準備
といったように、計画的に進めるよう心がけましょう。正直2,3ヶ月で転職できれば御の字です。早く転職成功させようと焦るのだけは厳禁。
転職の軸(希望条件や転職理由)を明確にする
下記のように転職活動をしている人も多いのではないでしょうか。
- 「どこか良い会社はないかな...」と何となく求人を探している
- とりあえず気になった求人に1社ずつ応募
- 今の会社での不満や負担が多いので抜け出すために転職を急いでいる
いくら激務で時間が無くても、効率よく転職を進めるためには転職の軸(希望条件や転職理由)を明確にする必要があります。
例えば、筆者の私であれば、下記を軸に転職活動を進めました。
- 身体の都合上リモートメインで勤務
- 技術力を上げられる新規制作案件の多い環境
- 年収の30万以上アップ
このような転職軸は、採用面接でも尋ねられますし、応募企業の無駄のない選定など、転職を終えるまで大切な軸となってきます。
希望条件や転職理由が明確であればあるほど、企業とマッチする人材なのではと興味を持ってもらいやすくなり、結果的に無駄のない転職活動ができるんです。
しっかりと時間をとって、初めに希望条件や転職理由は整理するように心がけましょう。
転職活動に割く時間をやりくりする
転職活動は一般的には下記のフェーズが必要になります。
- 履歴書・職務経歴書等の資料準備
- 応募企業のピックアップや選定
- 求人エントリー
- 採用面接
- 内定先の確定
- 給料等の交渉
これらを日々の激務の中で無駄なく進めるために「平日朝1時間は資料作成に時間を使う」「休日に2時間でも応募企業の選定に時間をかける」といったように、日々の生活に何とか転職活動の時間を組み込みましょう。
また、最近はオンライン面接も多いですが、最終面接等ではオフィスに直接伺う場合も多く、その場合は休日の利用も必要になってきます。
その時のために下記も考慮しておきましょう。
- 有休を活用して時間を作る
- 業務開始前の時間を何とか使う
- 会社が納得できる理由で休む
おすすめはしないが退職後の転職を検討する
どう考えても激務すぎて在職中に転職活動ができない場合は、退職後の転職も検討しましょう。
実際に、PR TIMESに掲載されているアンケート調査によると、退職後に転職活動をした人も意外と多いです。
しかし、退職後の転職は最終手段と考えてください。筆者の私も実際に経験した退職後に転職活動をするリスクを簡単にまとめます。
退職後に転職活動をするデメリット・リスク
- 離職期間のブランクは書類選考や面接で不利になるリスクがある
- 経済的・気持ち的に余裕が無くなり妥協した転職になる
- 退職後の保険や年金等の手続きを自分でする必要がない
やはり一度退職すると経済的に余裕はなくなりますし、その結果妥協した転職をせざるを得なくなるケースもあります。
とは言っても、現職での精神的な負担、時間の負担があまりにも大きければ、経済維持をする段取りを考えて、退職してからの転職活動を検討しましょう。
自分に合った転職サービスを必ず1つ見つける
これまで対策をお伝えしましたが、ぶっちゃけ下記のような心配があるのではないでしょうか?
- 採用面接で通用する妥当な転職の軸(希望条件や転職理由)が分からない...
- ブラックだから有給も取りづらい...
- 採用面接の時間がなかなか取れない...
- 転職活動のスケジュール管理が難しい...
- 本当に退職してから転職活動をしていいか不安...
ある程度時間に余裕がある人でさえ難しいのに、日々の激務の中進めるのは至難の業です。
正直言って、転職サービスに甘えるのが一番の解決策。最近だと「転職エージェント」が一番心強いサービスです。
プロのキャリアアドバイザーが、求人ピックアップから資料作成サポート面接のスケジューリング、面接対策...など転職を徹底サポートしてくれる無料サービスとなっていて、私もこれまで何度も使っています。
次の見出しで、転職エージェントのメリットやおすすめのサービスをご紹介していきます。
転職エージェントを使えば激務(ブラック企業)でも効率的に転職できる
激務な中でも転職エージェントで得られる4つのメリット
- 面接や選考等の転職スケジューリングのサポート
- ベストな転職理由と希望条件のヒアリング
- おすすめ求人のピックアップ
- 履歴書や職務経歴書などの資料作成のサポート
① 面接や選考等の転職スケジューリングのサポート
こんな悩みがあるんじゃないでしょうか?
- 仕事が忙しくて平日に転職活動できる余裕がない...
- 内勤等の都合でそもそも企業との面接に割ける時間がない...
転職エージェントを使えば、キャリアアドバイザーが企業と連絡を取って、あなたとの面接スケジュールを組んでくれます。
どうしても平日のビジネスタイム中に時間が取れないなら、就業前や就業後、または土日の面接を何とか調整してくれたり、あなたと企業との橋渡しとして動いてくれます。
② ベストな転職理由と希望条件のヒアリング
「転職理由と希望条件を明確にすべき」と言われても、いざ考えてみると難しいものです。
私が実際に転職エージェントを利用した際は、はじめに1時間ほどガッツリとヒアリングをしてくれました。今の職場で困っていること、今後目指したいこと、これだけは譲れない条件など...最終的に希望条件も3つに整理ができて、面接でもスムーズに回答できたりしました。
どんなサービスでも必ずヒアリングはしてくれるので、遠慮なく頼ってしまうのが良いです。
③ おすすめ求人のピックアップ
転職エージェントを使えば、ヒアリングの後、あなたに最適な求人もピックアップしてくれます。
そもそも、リクルート等もサイトを訪問すれば求人が閲覧できますが、エージェントを利用してからでしか知ることのできない「非公開求人」もあります。
単純に求人の母数を上げるためにもエージェントは利用すべきですし、プロのピックアップに頼った方がより良い会社と出会えます。
④ 履歴書や職務経歴書などの資料作成のサポート
履歴書はまだしも、職務経歴書を上手くまとめるのは難しいものです。
転職エージェントではあなたの希望の会社を理解した上で、何を書くべきか、どのような良さを活かしてアプローチすべきか、的確にアドバイスしてくれます。
ネットにテンプレは転がっていますが、やはりプロからサポートを受けた方が、書類選考の通過率も一段に上がるでしょう。
条件・タイプ別のおすすめ転職エージェント
全ての職種・全ての業種の取り扱いがある大手転職エージェントもあれば、ある業界に強い特化型エージェントもあります。下記の中から、気になった転職エージェントから無料相談を試してみましょう。
キャリアプランから提案してくれる若手ハイエンド転職エージェント
CMでも話題になっている「ASSIGN転職エージェント」。このサービスは、求人提案の前にあなたのキャリアプランの相談からしてくれ、自分の価値観や転職理由・希望条件に的確な求人紹介をしてくれる点に魅力が詰まっています。
価値観を軸にキャリアプランを描き、あなたと採用企業の双方とやりとりをしてくれ、キャリアの実現に併走してくれる心強いサービスです。下記のフォームから無料転職相談が可能なので、まだ登録をしていない方は、この機会に今のキャリアの悩みを打ち明けてみましょう。
20代ミドルのサポートに強い転職エージェント
第二新卒や既卒の方も含めた20代に特化した転職エージェントなら「アゲルキャリア」がおすすめ。登録からキャリア相談、面接・ES対策、特別選考ルートでの採用面接...とスピード感と安心感のある転職サポートが強みのサービスです。
ポテンシャル重視や若手育成に力を入れている意欲度の高い企業について、詳しく情報をもらえる点も良いところ。もちろんスピードが強みと言っても、エージェントにじっくりと慎重に相談することも可能です。気になる方は相談からでもしてみましょう。
既卒、第二新卒に特化した転職エージェント
既卒、第二新卒や高卒・フリーターなど正社員経験の少ない方におすすめな転職エージェントは「ネオキャリア」の特化型エージェント。筆者の同僚からフリーターの頃に活用していた経験を聞いていて、キャリアアドバイザーの丁寧なサポートが、転職初心者にとってはかなり心強かったみたいです。
IT・Web・ゲーム・クリエイティブ業界に強い転職エージェント
筆者も実際に活用したのは「ギークリー」や「レバテックキャリア」という知名度のあるサービスです。エンジニア・デザイナー・ディレクター・プランナーなど幅広い求人を保有しており、業界特化のサービスなので心強いです。
転職エージェントは複数利用がおすすめ!
転職エージェントは複数利用OKです。複数登録すると、紹介してもらえる求人の幅も広がる他、異なるキャリアアドバイザーにセカンドオピニオンのように相談できるので、より一層安心して転職活動を進められます。
どれも無料で利用できて気軽に相談からできるサービスばかりなので、気になったものがあれば申し込んでみましょう。
【体験談】激務(ブラック企業)で転職活動に成功・失敗した人
最後に、筆者の私が実際に周りの人に直接尋ねた、転職活動に関する体験談をまとめました。
ご自身に当てはまる場合もそうでない場合も、ひとつの事例として参考にして、次の転職に繋げてもらえると幸いです。
【失敗体験談】身体の都合で先に退職したが、経済的負担が多く妥協した転職になった
現職が原因で身体を大きく崩して、しばらく休職期間も貰っていたのですが、仕事にうまく貢献できない状況も続き、仕方なく退職しました。
IT業界 / 26歳 / 男性
元々転職を検討していたのですが、職もなくなったので、急いで転職活動を始めました。
離職したから時間は作れたけど、貯金も削られていく一方で早く転職先を見つけないと、生活できない状況に追い詰められていました。
結果、あと1,2ヶ月あればより良い転職先が見つかりそうだったけど、妥協して第4希望くらいの転職先に決まりました。
やはり退職前にしっかりと経済と気持ちにゆとりを持てる算段を立てるのが必須です。
この点においても今のご自身の状況で退職しても問題なさそうかどうか、転職エージェントを使ってプロのキャリアアドバイザーに相談するのが安牌です。
【成功体験談】希望条件と転職先が明確だったので求人選定から面接までスムーズに進んだ
私は、現職のタスクがあまりに重く、1日に4時間残業したり、23時過ぎまで働くのが当たり前の状態で、正直ブラックな状態でした。
IT業界 / 32歳 / 女性
そろそろ結婚も控えていたので、このままでは幸せになれないと思い、プライベートも優先できる働き方を考えていました。
転職軸で言えば、今のキャリアを活かせるようにWeb業界でマーケティング職、年収は現状維持 or 少しでもアップ、残業時間は生活維持のため30時間以内...と言った具合に明確にできていました。
そのため、エントリーと採用面接もかなりスムーズに進み、自分に最適な企業と素早く出会えて、転職期間も1ヶ月半ほどでした。
転職活動において最も重要なのが、やはり「転職軸(希望条件・転職理由)」なんです。
これが明確だと応募企業の選定も採用面接の受け答えもスムーズに行くので、比較的に速いスピードで転職を成功させる人が多いです。
【成功体験談】現職の精神的負担と時間の負担が大きすぎたので退職して余裕が持てた
私は、現職で取引先からのクレームと上司からの日々の叱責、月50時間以上の残業で、毎日精神的にも追い詰められていて、ゆっくり考える余裕すら持てませんでした。
営業職 / 27歳 / 女性
流石に転職活動をする気力も時間もなかったので、退職を決断しました。
事前に退職後も生活できるように、実家に帰ってアルバイトで生活維持ができるように計画していたので、時間と経済に余裕を持った状態で、転職活動ができました。
結果、転職には4ヶ月掛かったものの、自分の希望の転職先に勤めることができました。
退職の決断の仕方は人にも寄りますが、現職に務めたままでは転職活動をする余裕が一切なければ、退職も良い判断と言えるでしょう。
ただ、しっかりとゆとりを持って転職活動ができる計画はしておきましょう。
まとめ:激務(ブラック企業)でも転職成功させる秘訣
既にお伝えした通り、激務(ブラック企業)で時間がない人でも転職活動する方法は下記の通りです。
- まずは冷静に転職計画を(3ヶ月 〜 半年前から)
- 転職の軸(希望条件や転職理由)を明確にする
- 転職活動に割く時間をやりくりする
- おすすめはしないが退職後の転職を検討する
そして、激務な中でも効率的に転職活動をするためにも、素直に転職エージェントに甘えるのが成功の秘訣です。下記から、ご自身に合ったベストな転職エージェントに無料相談していきましょう。