プログラミング学習の情報収集をしていると「プログラミングスクールは必要ない・無駄だ」という言葉を目にして、本当に通うべきか迷っているのではないでしょうか。
結論、独学のできる優秀な人であってもプログラミングスクールの恩恵は得られるし、通うメリットは誰にだってあります。
「プログラミングスクール必要ない」の主張って、結局実務レベルにならないから、挫折する人もいるから...などが多いんですね。
でも、現役目線でハッキリと言うと「いやいや、それってプログラミングスクールじゃなくても一緒の話でしょ?」と思ってしまいます。
しかも、スクールで実務レベルにならない・挫折するのであれば、独学なら尚更困難だと思いませんか?
「独学でも習得できるから」とも言いますが、だからと言って「プログラミングスクール必要ない」とは言い切れないし、ちょっと暴論な気がしてなりません。
とは言え、費用や学習期間の確保、転職や副業に繋がるかなど、さまざまな要素が絡んでくると、躊躇ってしまうものです。
そこで、この記事では独学でキャリアを積んだ現役エンジニアが、プログラミングスクール講師の経験も活かして、下記をまとめていきます。
- プログラミングスクールに通う必要のある人・必要のない人
- 独学のメリットとデメリット
- 最適なスクールの選び方
WRITER
Tsukasa|現役エンジニア
Frontend Engineer / Web Creator / SEO Writer / Web Media Manager
AID-TRUTHメディア運営者。現役のフロントエンドエンジニアで、「SEOライティング / メディア運用保守 / Webサイト・アプリ実装 / Web制作ディレクター / スクールメンター / フリーランス」等の幅広い経験を持つ。これまでの学習や転職・キャリアップで経験した数多くの悩みや成功経験を活かして、これからIT・Web・クリエイティブ業界のキャリアを歩もうと頑張る人の支えになっていきます。
AID-TRUTHは、バックエンドエンジニアやディレクター、人事で活躍する人など、現役で活躍する人たちが実体験を活かしてコンテンツ発信をしています。
INDEX
現役エンジニアがぶった斬る!プログラミングスクール必要ない・無駄と言われる理由
「プログラミングスクール 必要ない」と検索してよく出てくる理由について、現役エンジニアである筆者が「ぶっちゃけどうなのか?」下記3つに分けてぶった斬っていきます。
- 学んだ技術や知識が卒業後に使えないという理由
- 挫折等の学習中に問題が出てくるという理由
- 闇のある一部のプログラミングスクールは「やめとけ」という理由
ハッキリ言って、上記の理由って最後を除いて、本人の問題です。
「いやこれってプログラミングスクールじゃなくても一緒の話なんじゃないか?」と俯瞰して、「必要ない」と盲目的にならず「如何に活用すべきか?」と考えていきましょう。
学んだ技術や知識が卒業後に使えないという理由
例えば、下記のような理由です。
- プログラミングスクールでの学びは実績・経験にならないから
- 開発経験がないことには変わりがない
- 実務経験が身につくわけではないから
- 学んだ技術・スキルを役立てられていない人が一定数いるから
- 希望の職につけるとは限らないから
具体的には「プログラミングスクールを卒業したところで、転職の書類選考で実務的な実績や開発経験として載せられなかったり、就職後も結局は実務を学ばないといけない 」といった意味。
でも、これって当たり前のことなんですよ。
企業の採用担当者や現役エンジニアの先輩は、プログラミングスクール卒業生であろうと独学であろうと、「エンジニア未経験者」という枠組みで捉えます。
だから「実務レベルじゃない・実績が伴っていない」等は当然の事実として、教育していきます。
「どんな学習法を選ぼうとエンジニア未経験者であることに変わりは無いのだから、学習環境の整ったプログラミングスクールで学ぶ方がまだ安牌だ」と考えましょう。
さらに下記のような理由もよく言われます。
- 「プログラミングスクール卒業生は使えない」と感じている企業もある
ただ、この理由に関しては少し語弊があります。「スクール卒業生が使えない」ではなく「初学者が使えない」です。
結局これも独学であろうと使えないと言われることもあるし、本人次第なんです。
「プログラミングスクール卒業生が使えない」と言われる理由については、下記で詳しくまとめているので、気になる人は見てみましょう。
挫折等の学習中に問題が出てくるという理由
例えば、下記のような理由です。
- 途中で挫折する可能性がある
- 学習が受け身になりやすいから
挫折については、そもそもプログラミング学習を独学してしまうと、下記の理由で挫折している人が多いんですね。
対して、プログラミングスクールだと現役エンジニアに質問できたり、独学と比べたら環境はかなり整っています。こう考えると、スクールでも挫折してしまうのは本人にも問題があるはずです。
データからも分かりますが、独学よりプログラミングスクールの方が挫折する可能性は低いです。挫折に関しては、むしろプログラミングスクールが必要な裏付けでもあります。
大切なのは「能動的に学習すること」これに尽きます。
闇のある一部のプログラミングスクールは「やめとけ」という理由
最近では少なくなっていると聞きますが、一部の質の悪いプログラミングスクールでは下記のような闇を抱えるものもあります。
- 転職保証の斡旋先がほぼSES企業
- 講師に実務経験がなくアルバイトを安く雇っている
SES(システムエンジニアリングサービス)とは、クライアントに対してエンジニアを派遣するサービスで、客先常駐としてプロジェクトに参画することになるから、担当できる作業が限定的だったり、エンジニアとして成長し辛いデメリットがあります。
スクール側としては、上記のようなスキルが身につかない状況を知りながら、SES企業へ斡旋して紹介料をもらって利益を得ているんです。
ただ、有名で運営歴の長いスクールであればこんなやり方はしていません。「無駄にならない通う価値のあるプログラミングスクールの選び方」を把握していれば問題ないので、ご安心を。
プログラミングスクールが無駄ではない5つの理由・通うメリット
ここまでで「プログラミングスクール必要ない」と言われる理由は、学習法に関わらず同じだったりスクールの選択次第で問題ないことが分かったはずです。
ここからは、むしろプログラミングスクールが必要である下記5つの理由をまとめていきます。
- 【必要な理由①】現役エンジニアにサポートしてもらえる
- 【必要な理由②】独学と違って無駄なく効率よく学習できる
- 【必要な理由③】挫折をしづらい学習環境|質問・エラー解決・モチベーション
- 【必要な理由④】転職・副業・最新技術のリアルな情報を得られる
- 【必要な理由⑤】ポートフォリオ作成支援を受けられる
【必要な理由①】現役エンジニアにサポートしてもらえる
最近のスクールでは、定期のメンタリングやチャットの質問で、現役エンジニアからサポートを受けられる環境があります。
筆者は独学だったのですが、やっぱり学習したての頃ってエラーに悩んだり、ググってもよく分からなかったり、悩み事が沢山なんです。
この心が折れて挫折しそうな時期を、現役エンジニアに支えてもらえるのが、プログラミングスクールが必要な理由。
【必要な理由②】独学と違って無駄なく効率よく学習できる
いざ独学しようとすると、この言語はどこまで勉強したら実務レベル?この言語やツールって勉強する必要がある?という悩みも出てきます。
例えば、jQuery、WordPress、これって学習する必要があるかと言われても、最適な答えは出ないでしょう。
プログラミングスクールだと、あなたの進路に沿ったカリキュラムが用意されており、何をどこまで学べば良いか体系化されています。
この無駄のない学習ができる点が必要な理由。
【必要な理由③】挫折をしづらい学習環境|質問・エラー解決・モチベーション
下記のような理由でプログラミング学習で挫折する人が沢山います。
そして、そんな悩みに対して、「不明点を気軽に相談できる環境」「最適な学習カリキュラム」「モチベーション維持ができる仲間」など下記のような需要にプログラミングスクールは応えてくれています。
独学と比べて、挫折原因をできる限り払拭してくれるこの環境がプログラミングスクールのメリットでもあり、通う価値と言えます。
【必要な理由④】転職・副業・最新技術のリアルな情報を得られる
最近のプログラミングスクールは、現役エンジニアとマンツーマンで話せる機会があるものがほとんどで、このタイミングでリアルな話が聞けます。
筆者はプログラミングスクール講師の経験もあるのですが、実務経験も活かして、転職や副業、それに似合ったスキルレベルなど、リアルな話には受講生も喜んでくれていました。
独学で勉強していると情報収集の規模感も小さくなるので、これは大きなメリットですよ。
【必要な理由⑤】ポートフォリオ作成支援を受けられる
転職でも副業でも、ポートフォリオは必要不可欠です。それはあなたの開発能力を判断する唯一無二の材料でもあり、これまでの学習のアウトプットの集大成でもあります。
とても支援制度の整ったプログラミングスクールでは、下記のようなフォローをしてくれます。
- アイデア出し
- 企画
- 開発
- リリース・運用
教材と違って答えがないポートフォリオ作成は、独学では頭を抱えるものですが、このような支援をしてくれるのは大変心強いポイントでしょう。
プログラミングスクールが必要ない・無駄な人の3つの特徴
逆にプログラミングスクールが必要ないというパターンもあり得ます。しかし「仕方なくプログラミングスクール以外の手段を選ぶべきだ」というニュアンスになります。
たとえ独学で習得できる人であれど、プログラミングスクールの恩恵が無駄な訳じゃないので、くれぐれも誤認しないように。
【無駄な理由①】すぐにでも転職をしたい人
事情があって、3ヶ月 〜 1年ほどの学習期間も確保できずすぐに転職をする必要がある場合、プログラミングスクールは不向きです。
ですが諦める必要はなく、今の時代は転職エージェントという選択肢があります。
これは、プロのキャリアアドバイザーに専任で書類添削や面接対策、求人のピックアップ、内定後の給与交渉、など転職のサポートをしてくれるサービスとなります。
例えば、下記のようなステータスのエンジニア未経験者にも紹介可能な求人もあって、未経験者OKの企業であれば、プログラミングスクールを卒業していなくても転職できる可能性もあります。
- 25歳
- 現職正社員
- 経験者数は1社(医薬品の営業職)
- ITに向けた自己研鑽 → PHPの学習をしているが資格はない
筆者や友人も実際に活用したのは「ギークリー」「レバテックキャリア」「ユニゾンキャリア」という知名度のあるサービスです。エンジニア・デザイナー・ディレクター・プランナーなど幅広い求人を保有しており、業界特化のサービスなので心強いです。
プログラミングスクールとの併用も、まだスキルが十分じゃないと感じる人も、一度話を聞きに行ってみると良いですよ。
【無駄な理由②】安定した学習期間を確保できない人
プログラミングスクールは、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月コースなど、あなたの状況に合わせた様々なプランがあります。
ですが、週に〇〇回〇〇時間といったように、ある程度は安定した学習期間を確保する必要はあるので、どうしても厳しければ他の手段も考えていきましょう。
こちらも諦める必要はなく、独学サポート型のサブスク形式のスクールがおすすめです。例えば、侍エンジニアが運営する「侍テラコヤ」。
100種類以上の教材が学習し放題だったり、現役エンジニアのレッスン、Q&A掲示板も活用できるなど、独学を支えるタイプのスクールです。
金額も2,980円〜/月(税込)からのサブスク形式で、比較的安価に学習できるのでおすすめです。
【無駄な理由③】費用を準備できない理由がある人
やはりプログラミングスクールは数十万単位で費用が必要なので、どうしても準備が難しい場合は、他の手段を検討しましょう。
こちらの解決策も上記同様で、独学サポート型のサブスク形式のスクールを検討してみましょう。
独学でプログラミング学習できる?メリットとデメリットを理解しよう
「独学でも学習できるから」という理由で「高額な費用がかかるプログラミングスクールは必要ない、無駄だ」と思う人も多くいます。
筆者自身も独学で学習した身でしたが、独学ができればプログラミングスクールは必要ないのか?独学ってそもそも可能なのか?、筆者の実体験ベースで独学のメリット・デメリットをまとめていきます。
【メリット①】自己解決力や自走力が圧倒的に伸びる
独学は、学習方法や学ぶ言語、エラー解決、学習管理、何から何まで自分で進めるので、必然的に自己解決力や自走力が伸びます。
そして、自己解決力や自走力は現役になれば当たり前に必要なこと。この能力を独学で訓練できるからこそメリットと言えます。
ただ、スクールで受け身にならなければ自己解決力も自走力も伸びますし、どうせ現役になれば勝手に成長する能力なので、別にプログラミングスクールで学習しても得られるメリットです。
【メリット②】費用と学習ペースの融通が効く
独学なら予算も学習頻度も全て自分の思い通りになるので、これからゆったりと試しに学習するなら、良いメリットと言えます。
筆者は、大学の頃に単純にWebクリエイティブが好きになれたので、のんびり自分のペースで学習していました。
そんなスタンスで学びたいなら独学でも問題ありません。
でも、すでにご紹介したサブスク形式の独学サポート型スクール「侍テラコヤ」を検討すると良いでしょう。
【デメリット①】挫折しやすい(質問できない・エラー解決・モチベーション維持など)
「【プログラミングスクールが必要な理由③】挫折をしづらい学習環境|質問・エラー解決・モチベーション」で既に述べたとおり、独学では挫折が付きまといます。
独学でも挫折しない人の特徴を一つ挙げるなら「ただただ純粋に好きでゲーム感覚でプログラミングを学べる人」です。理由は失敗すら楽しめて挫折を知らないから...といったところでしょうか。
とは言え、無理に独学しなくても、費用を作ってスクールを選ぶのも良い選択。
【デメリット②】学習環境・知識量・情報量が乏しくて効率が悪い
プログラミングスクールなら同じ学習者や現役のエンジニアから、常に多くの情報を得られるのに対して、独学で得られる情報量は限られます。
ググれば良いとかの話じゃなくて、そもそもググるワードすら知らないといった話です。
トレンドの開発環境を例に挙げると、GulpやWebpackを教材で学んでいたとしても、Vue.jsでもよく採用されるビルドツールViteや、React.jsでの開発環境など、初学者はそもそも存在すら知らないことばかりです。
現役エンジニアと少しでも接点があれば自然に多くの情報が流れ込んでくるので、その環境が無い独学では痛いデメリットとなってしまいます。
無駄にならない通う価値のあるプログラミングスクールの選び方
ここからは失敗しないプログラミングスクールの選び方と、最後におすすめのスクールもご紹介していきます。
【選び方①】講師が現役エンジニア
既に述べた通り、講師が現役エンジニアでこそプログラミングスクールの恩恵が得られます。
中には、実務経験の無い人や初学者、学生を雇っているスクールもあるようで、これだと適切なアドバイスを受けられない可能性が高いです。
マンツーマンレッスンや、定期のメンタリング、困ったときに相談できる環境、このような現役エンジニアからのサポート体制は必ず確認しましょう。
【選び方②】自社開発企業や制作受託会社への就職実績が多い
これらの企業は下記のような理由で、エンジニア未経験者にはおすすめできます。
- スキルアップしやすい環境にある
- 働き方の自由度が高い
- 比較的収入が高い
もちろん企業にもよりますが、自社でサービスを持っている会社は自由度も確保できるし、受託案件が多い企業でも様々な経験を得られたりします。
また「闇のある一部のプログラミングスクールは「やめとけ」という理由」で述べた通り、SES(システムエンジニアリングサービス)は成長しづらい環境である可能性が高いので、注意しましょう。
【選び方③】料金相場が適正
プログラミングスクールのプラン体制によりますが、15万 〜 30万、40万 〜 60万、サブスク形式、といった料金レンジが相場です。
あまりにも安すぎたり、100万以上高すぎる場合は、その理由に注意して慎重に判断しましょう。
「現役エンジニアの筆者が選ぶおすすめのプログラミングスクール」で相場を見てみると安心できると思いますよ。
【選び方④】ポートフォリオ制作のフォロー
教材の通り作って終わりではなく、オリジナルのポートフォリオ制作のフォローをしてくれるかどうかが重要です。
オリジナルポートフォリオは、書類選考など転職時にも武器になるので、カリキュラム終了後にアドバイスが貰えるだけでも良いので、確認していきましょう。
【選び方⑤】その他|チーム開発・転職フォロー
実際に複数人で開発ができればかなりスキルが伸びますが、その代わり受講料が高くなり、時間も多く要するので、必須とまでは考えなくてOKです。ただ、学習の段階からチーム開発ができるのは間違いなくプラスになります。
また、転職フォローについては、「【無駄な理由①】すぐにでも転職をしたい人」で紹介した通り、今の時代は転職エージェントで転職を徹底フォローしてくれる環境もあるので、プログラミングスクールと転職エージェントの同時利用でも安牌。
とは言え、学習から転職まで全てを同じプログラミングスクールにフォローしてもらえるなら、安心感も強いと思います。下記のスクールであれば、転職保証もついているので、無料相談で現状の悩みや疑問を話してみると良いですよ。
現役エンジニアの筆者が選ぶおすすめのプログラミングスクール
最後に、知名度と実績のある有名なプログラミングスクールをまとめておきます。どれも話を聞きにいくだけなら無料で、しつこい勧誘連絡もありませんので、気軽に試してみましょう。
RUNTEQも有名なプログラミングスクールで、専属メンターによる学習進捗サポートはもちろん、卒業試験の実施や本格的なポートフォリオ制作サポートなど、サポートも充実しています。
またRUNTEQ運営者の菊本さんが登壇されたインタビューにある通り、プログラミングスクール卒業生使えないと言わせないほど、学習内容が徹底しているのも特徴。