エンジニア2年目なのに、何もできない自分に絶望していませんか?
同期は順調にスキルアップしているのに、自分だけ置いてけぼり。
先輩からの期待も高くなってきたのに、思うような成果を出せずに毎日が辛い。
「自分はエンジニアに向いていないのかも…」そんな不安に押し潰されそうになっている方も多いのではないでしょうか。
でも安心してください。
現在エンジニア5年目の僕も、2年目の時は全く同じことで悩んでいました。
CMSページの実装で仕様理解不足のまま進めてしまい、途中でコミュニケーションエラーが発覚して先輩に怒られたこともあります。
「実装はできても、自分何もできないじゃん…」と情けなくなったのを今でも覚えています。
でも、その後の転職3回の経験を通じて分かったことは、「何もできない」と感じる原因の大部分は、あなたの能力不足ではないということです。
実際は期待値の上昇、自立要求の増加、サポート機会の減少といった環境変化が大きく影響しています。
この記事では、2年目エンジニアが「何もできない」と感じる本当の理由と、その状況から抜け出すための具体的な方法をお伝えします。
転職3回の経験から学んだ実践的なアドバイスと、同じ悩みを乗り越えた体験談を基に解説していきます。
記事を読み終える頃には、今の状況を冷静に分析できるようになり、次に取るべき行動が明確になっているはずです。
WRITER
現役エンジニア|つかさ
Frontend Engineer / SEO Writer / Web Media Manager
現在20代後半、エンジニア歴5年で転職3回+フリーランス1回を経験。最初はマークアップ作業から始まり、今ではフロントエンド開発やインタラクション実装まで幅広く担当。
AID-TRUTHは、バックエンドエンジニアやディレクター、人事で活躍する人など、現役で活躍する人たちが実体験を活かしてコンテンツ発信をしています。
INDEX
正直、僕は特別な経歴も無いし、強い実績を持ったエンジニアではありません。
・転職で失敗したこともあるし
・技術の習得に苦労したこともあるし
・年収交渉でうまくいかなかったこともある
・もっと成長したくてフリーランスから正社員に戻ったこともある
読者と同じような立場で悩み、選択してきた経験を共有することで、少しでも良い判断材料になればと考えています。華々しい成功談ではなく、等身大のエンジニアの歩みを記録する場所として運営中。
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【実体験】私も2年目で「何もできない」と絶望した話
僕がエンジニア2年目の時、CMSページのマークアップを担当していた際のことです。
ニュースページを作成する案件で、コンテンツは別のCMSから取得する仕様だったのですが、会議でページのどの箇所がどのようにCMS化するのか、仕様をハッキリと理解できないまま会議が終了してしまいました。
1年目の頃は、直接ついてくれていた先輩が会議後も理解できていない部分をみっちりサポートしてくれていました。
分からないことがあれば気軽に質問できる雰囲気もあったんです。
しかし2年目になると、ある程度独立することを求められ始めました。
会議の件も、ちゃんと全て理解できている前提でその後の話が進んでいきます。
そして実装を進めていく途中で、仕様理解の甘さがボロとして出てしまったんです。
「なんで今の段階で理解できていないままだったんだ。なぜ聞かない?」と先輩に怒られました。
その時に強く感じたのは、実装とかはある程度できてきても、仕事の進行やコミュニケーションでエラーが起きて、結局「自分何もできないじゃん…」ということでした。
技術スキルは少しずつ身についてきているはずなのに、なぜこんなにも情けない気持ちになるのか。
当時は本当に理解できませんでした。
「同期はできているのに、なぜ自分だけ…」
「エンジニアに向いていないのかもしれない」
そんな風に悩む毎日でした。
転職3回で気づいた真実
その後、様々な会社で働く経験を重ねる中で分かったことがあります。
何もできないっていうのは、全てが自分の能力のせいじゃないということです。
環境や期待値の変化が大きく影響している場合も多いんです。
マークアップだけをする仕事がメインだった会社から、システムにも関わる開発ができるポジションに転職した時、意外と自立心も上がってスムーズに仕事ができるようになったこともありました。
今振り返ると、仕事の適性の違いもあったんですね。
だから、もし今あなたが「何もできない」と感じているなら、まずは「仕事のレベルが上がったんだから失敗することも増えて当然」「失敗経験を重ねたらそのうちミスも減っていく」というモチベーションで仕事を続けてみることをおすすめします。
その上で、それでも自分から進んで仕事をできるほど向いていないかも、好きじゃないかもと思うなら、転職も判断していいと思います。

エンジニア2年目が「何もできない」と感じる本当の理由
エンジニア2年目が急に「何もできない」と感じてしまうのには、いくつかの共通した理由があります。
転職3回の経験を通じて様々な現場を見てきた中で分かったのは、この現象は決して珍しいことではないということです。
先輩サポートの減少と自立要求の高まり
最も大きな変化の一つが、先輩からのサポート体制の変化です。
1年目の頃は「教えてもらって当然」という前提で、会議後にも詳しく説明してもらえたり、分からないことがあれば気軽に質問できる雰囲気がありました。
しかし2年目になると、「ある程度は一人でできるはず」という期待値に変わります。
会議では理解できている前提で話が進み、不明点があっても「なぜ聞かなかったの?」と言われてしまうことも。
このサポート減少と自立要求の高まりのギャップに、多くの2年目エンジニアが戸惑ってしまうんです。
業務の責任範囲拡大による負荷増加
1年目は与えられたタスクをこなすことが中心でしたが、2年目からは設計や調査など、より上流の工程にも関わることが増えてきます。
僕の場合も、CMSページの仕様について自分で理解し、判断することを求められるようになりました。
プロジェクト全体を理解した上で、他職種の人とのコミュニケーションを取る必要も出てきます。
技術スキルだけでなく、コミュニケーション能力 やプロジェクト理解力 、自主的な問題解決能力 など、求められるスキルの幅が一気に広がるんです。
この急激な責任範囲の拡大についていけず、「何もできない」と感じてしまうケースが非常に多いです。
失敗に対する周囲の反応変化
1年目の失敗は「勉強代」として温かく見守ってもらえることが多いですが、2年目の失敗には「もうそろそろできて当然」という視線が向けられがちです。
同じようなミスをしても、1年目と2年目では周囲の反応が明らかに違うことを感じた方も多いのではないでしょうか。
この反応の変化が、さらに「自分は何もできない」という気持ちを強くしてしまうんです。
でも、これらの変化はあなたの成長の証拠 でもあります。
会社側が期待値を上げているということは、それだけあなたの可能性を評価しているということなんです。
転職3回で学んだ「何もできない」からの脱却法
転職3回の経験を通じて、「何もできない」状況から抜け出すための具体的な方法が見えてきました。
まず大切なのは、2年目で仕事ができないと思っても、それは周囲からの期待値が上がっていたり、自立した仕事を求められているからであって、自分の能力自体を疑わなくてもいい ということです。
その前提を理解した上で、以下の4つのアクションを実践することで状況は大きく改善します。
コミュニケーションエラーをなくす具体的方法
僕がCMSページで失敗した最大の原因は、コミュニケーションエラーでした。
この経験から学んだのは、分からないことはハッキリと聞く ことの重要性です。
「分かったふり」をするのは、結果的に周囲に迷惑をかけることになります。
会議中に理解できない部分があったら、その場で「すみません、○○の部分をもう一度説明していただけますか?」と素直に聞くこと。
会議後でも構いません。「先ほどの件で確認したいことがあります」と積極的に質問に行くこと。
強がらずに、自分ができないことを明確に伝える ことで、適切なサポートを受けられるようになります。
自分から積極的に相談する習慣作り
2年目になると、1年目のように先輩から声をかけてもらえる機会が減ります。
だからこそ、自分から積極的に相談しにいく 習慣を作ることが重要です。
「この実装方針で進めて大丈夫でしょうか?」
「○○の部分で迷っているのですが、ご相談できますか?」
定期的に進捗や方向性を確認することで、大きなずれが生じる前に軌道修正できます。
週に1回でも、先輩との1on1時間を作ってもらうよう相談してみるのもおすすめです。
技術面の継続的な成長
今後も技術の難易度は上がり続けるため、引き続き技術面での勉強は欠かせません。
ただし、闇雲に学習するのではなく、今の業務で必要とされている技術 を優先的に学ぶことが大切です。
僕の場合、フロントエンド開発でReact/Vueのフレームワーク特有の仕様(サイクルやカスタムフック)の理解が曖昧で悩まされた経験がありました。
JavaScriptを勉強していても、フレームワーク特有の部分で躓くことが多かったんです。
業務で使っている技術の基礎をしっかり固めることで、着実に成長を実感できるようになります。
メンタル面での立て直し方法
「何もできない」と感じている時は、どうしてもネガティブな思考に陥りがちです。
そんな時は、「仕事のレベルが上がったんだから失敗することも増えて当然」 という考え方にシフトしてみてください。
失敗経験を重ねることで、そのうちミスも減っていきます。
1年目の頃を思い返してみると、当時は難しく感じていたことが今では当たり前にできるようになっているはずです。
それと同じように、今の困難も時間をかけて乗り越えられるものです。
同世代のエンジニアとのつながりを作ることも、メンタル面での支えになります。
勉強会やオンラインコミュニティに参加して、同じような悩みを抱えている人たちと情報交換することで、「自分だけじゃない」と実感できるはずです。
でも不安はたくさんありますよね…一度チャレンジしてみたら思いの外安心できたんです!
「何もできない」と感じたら転職も現実的選択肢
ここまで現職での改善方法をお伝えしてきましたが、努力を続けても状況が改善しない場合は、転職を検討することも現実的な選択肢です。
転職3回の経験から言えることは、環境を変えることで劇的に状況が改善するケースも決して珍しくないということです。
2年目転職の現実とチャンス
「2年目での転職は早すぎる?」という不安を持つ方も多いと思います。
確かに一昔前は「最低3年は同じ会社で働くべき」という風潮がありました。
しかし現在のIT業界では、人手不足による好機 と第二新卒の市場価値向上 により、2年目エンジニアの転職市場は以前より大幅に改善しています。
特に基礎的な技術スキルを身につけた2年目エンジニアは、多くの企業から即戦力として期待されています。
実際に僕も複数回の転職を通じて、年収アップやスキル向上を実現できました。
環境変化による適性発見の可能性
転職3回の中で最も印象的だったのは、仕事の適性の違いを実感したことです。
マークアップだけをする仕事がメインだった職場では「何もできない」と感じることが多かったのですが、システム開発にも関わるポジションに転職したら、意外と自立心も上がってスムーズに仕事ができるようになりました。
「何もできない」と感じるのは、能力不足ではなく適性の違いかもしれません。
同じエンジニアでも、フロントエンド特化の会社とフルスタック開発の会社では求められるスキルや働き方が大きく異なります。
受託開発とSES、自社開発でも環境は全く違います。
現在の環境で苦しんでいるなら、別の環境で自分の適性を試してみる価値は十分にあります。
転職活動の具体的ステップ
もし転職を検討するなら、以下のステップで進めることをおすすめします。
Step 1: 自己分析と現状整理
まずは自分ができること・できないことを客観的に整理しましょう。
技術スキル、コミュニケーション能力、プロジェクト管理能力など、様々な角度から現在地を把握します。
Step 2: 市場価値の確認
転職エージェントとの面談を通じて、現在の市場価値を確認しましょう。
2年目エンジニアがどのような条件で転職できるのか、リアルな情報を収集することが大切です。
Step 3: 段階的な転職活動
いきなり現職を辞めるのではなく、情報収集から始めて段階的に転職活動を進めていきます。
転職エージェントへの登録、企業研究、面接対策など、一つずつ丁寧に準備していくことで成功確率が高まります。
今の仕事に向いていないかも...好きじゃないかも...と思うなら、一度転職エージェントに相談してみるのも一つの手 です。相談するだけでも、自分の現在地や可能性が見えてくることがありますよ。
筆者が実際に使ったエンジニア特化型の転職エージェント

まとめ:「何もできない」から脱却する道筋
エンジニア2年目で「何もできない」と感じるのは、決してあなただけの問題ではありません。
期待値の上昇、自立要求の増加、サポート機会の減少といった環境変化により、多くの2年目エンジニアが同じような悩みを抱えています。
まず理解すべきことは、これは能力の問題ではなく、成長過程での自然な現象だということです。
現職での改善を目指すなら、以下の4点を実践してみてください:
- コミュニケーションエラーをなくし、分からないことは素直に聞く
- 自分から積極的に相談する習慣を作る
- 業務で必要な技術の基礎をしっかり固める
- 「レベルアップに伴う困難は当然」というマインドセットで取り組む
一方で、努力を続けても状況が改善しない場合は、転職という選択肢も真剣に検討してみてください。
環境や働き方の違いによって、あなたの適性が活かされる可能性は十分にあります。
2年目エンジニアの転職市場は以前より格段に改善しており、適切な準備をすれば成功する確率は高いです。
重要なのは、一人で悩みを抱え込まないことです。
同世代のエンジニアとのつながりを作ったり、転職エージェントに相談したりして、客観的な視点を取り入れながら判断していきましょう。
今は辛い時期かもしれませんが、この経験は必ずあなたの成長につながります。
焦らず、着実に一歩ずつ前進していけば、きっと道は開けてくるはずです。
僕も経験したからこそ、面接の辛さがわかるのですが…必ず乗り越えられます!


