「3年目なのに全然仕事ができない...」
「周りについていけなくて本当に辛い...」
「このままエンジニアを続けられるのか不安で仕方がない...」
こんな風に、エンジニア3年目で「仕事ができない」と感じる人いると思います。
実は、僕も25歳のエンジニア3年目の時、周りと比べても自分は仕事ができなさすぎる...と悩んでいました。
ヘッドレスCMS接続テストでは自分のタスク管理が上手くできず、「自立して課題を進行させる能力がない」と痛感したり、3年目になっても未だに1-2年目の時と同じ更新作業とか簡単な作業が多かったり...。
この記事では、エンジニア3年目で「仕事ができない」と感じるは何故か?という原因の整理と、実際に悩んだ僕の体験、最後に改善のための解決策をまとめていきます。
「解説」とかじゃなく「実体験記録」として、あなたの参考になれば幸いです。
WRITER
現役エンジニア|つかさ
Frontend Engineer / SEO Writer / Web Media Manager
現在20代後半、エンジニア歴5年で転職3回+フリーランス1回を経験。最初はマークアップ作業から始まり、今ではフロントエンド開発やインタラクション実装まで幅広く担当。
AID-TRUTHは、バックエンドエンジニアやディレクター、人事で活躍する人など、現役で活躍する人たちが実体験を活かしてコンテンツ発信をしています。
INDEX
正直、僕は特別な経歴も無いし、強い実績を持ったエンジニアではありません。
・転職で失敗したこともあるし
・技術の習得に苦労したこともあるし
・年収交渉でうまくいかなかったこともある
・もっと成長したくてフリーランスから正社員に戻ったこともある
読者と同じような立場で悩み、選択してきた経験を共有することで、少しでも良い判断材料になればと考えています。華々しい成功談ではなく、等身大のエンジニアの歩みを記録する場所として運営中。
『きみ次第エンジニア』は、複数の転職サービス・企業と提携しており、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合、各企業から報酬を受け取ることがあります。ただし、当サイトで紹介するサービス・企業は、運営者の実体験と独自の評価基準に基づいて掲載しており、提携の有無や報酬額が評価に影響することはございません。また当サイトで得た収益は、サイトを訪れるエンジニアの皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・体験談の追加・最新情報の更新等に還元しております。
コンテンツ制作ポリシー
なぜ3年目で「仕事ができない」と感じるのか【5つの原因分析】
エンジニア3年目で「仕事ができない」と感じる原因は、大きく分けて5つあります。
原因と言っても、自分の経験を振り返ってみると、自分の能力不足による「ネガティブ原因」とレベルアップのために必要な「ポジティブ原因」があるなと思いました。
ネガティブ原因(改善が必要な状況)
- 進行管理・コミュニケーション能力の不足
- 1-2年目の時とやっている業務内容が変わらない
- 単純にスキル不足
ポジティブ原因(キャリアアップのために必要な状況)
- 業務レベルの上昇
- 役割・責任の拡大
それぞれまとめていきます。
ネガティブ原因(改善が必要な状況)
① 進行管理・コミュニケーション能力の不足
スケジュール通り進行ができているか、タスクの自己管理ができているか、報連相を適切にできているか、この辺りがうまくできないと結構「仕事できないな自分...」と思ってしまいます。
僕の場合だと、ヘッドレスCMS接続テストを担当した時に上手くいかなった事は、こんな感じです。
【失敗した進行パターン】
- 1人で解決できない課題を実装完了の2-3日前まで相談せず
- 定例会議の時に、課題が山積みなことが判明
- 上司から「発生した課題をいっぺんに後から聞かれても困る」と指摘を受ける
3年目になると、細かくタスク管理される事がなくなってきて、自分だけで進行して失敗することもよくあります。
ただ、1-2年目のように「言われたことをそのままやる」だけでは通用しません。
自立した進行管理と円滑なコミュニケーションが求められるが、1-2年目の時の進行とのギャップもあって、上手くいかないみたいなケースがよくあります。
② 単純にスキル不足
僕が3年目で「スキル不足」と思う時って、周囲との比較で感じることが多かったです。
- 知り合いで同年代のエンジニアと比べて、簡単な更新作業しかできない
- モダンフレームワークを扱った経験がなく、市場価値が低いと感じる
- 社内の同期と比べて、タスクを捌くのに時間が掛かり過ぎて、スキル不足に感じる
周りはバリバリやってるのに自分は...と感じることはよくありました。
タスクにかける時間に関しては、上司から直接「このタスクは、何日くらいでは仕上げて欲しい。今のままだとスピード不足」と指摘されたりもしました。
③ 1-2年目の時とやっている業務内容が変わらない
僕が3年目の時には、1-2年目と同じ運用保守・ニュース更新業務をやってる...なんてことがありました。
上司との年1回の評価の時は「新規開発などレベルの高い業務を安定して熟してくれるか確証が持てない」という指摘も受けたこともあって、まだまだ仕事ができないんだな...と思う場面がありました。
もちろん、自分にスキルがなくて業務内容が変わらない事もあるけど、そもそも今の会社だと単純作業の案件しかないパターンもあります。
そのため、こういった業務内容に原因がある場合は「仕事できないんだ自分は」と決めつけるのはちょっと早いこともあります。

ポジティブ原因(キャリアアップのために必要な状況)
④ 業務レベルの上昇
例えば、今までは実装しか担当してこなかったのに、新規開発案件で使うフレームワーク選定の調査で、上司から厳しい指摘を受け続けている...
とかこう言ったケースは、仕事の難易度が上がってるから当然だと思います。
僕の場合も、最近仕事が上手くいかないと上司に相談したら「少しレベルの高い仕事をお願いしているから、まぁ難しくて当然じゃないかな」とあっさり言われました。
つまり、「仕事ができない」と感じているのは、実は成長機会を与えられている証拠なので、頑張れるなら今のまま頑張った方が良さげ。
⑤ 役割・責任の拡大
3年目になると、以下のような役割拡大が起こります:
- 後輩指導やチームでの責任ある立場
- プロジェクト進行の一部を任される
- 「自立した問題解決」への期待
この責任拡大についても、「ついていけない」と感じるのは当然です。
あんまり「仕事ができない」と思わず、悩みを上司に相談しつつ、一つ一つこなしていくとレベルが上がるパターン。
大切な認識: ポジティブ原因は成長のチャンス
④⑤のポジティブ原因の場合、ここで諦めずに進むと市場価値も上がって、将来転職する時に有利に立てる場合が多いです。
「ついていけない」と感じても、実は良い環境にいる証拠かもしれません。
「仕事ができない」原因別の解決法【実体験ベース】
原因が特定できたら、次は具体的な解決策を実践していきましょう。
今の環境で「仕事ができない...」と悩み続けるなら転職も一つの手段、だとは思いますが、現職で改善できるならそれが一番です。
僕が実際に試して効果があった方法を、原因別にお伝えします。
「ネガティブ原因①: 進行管理・コミュニケーション能力不足」の解決法
ヘッドレスCMS接続テストの失敗を機に、僕は以下の方法で改善しました:
タスクの細分化
自分でタスクを細かく分割して、区切ったタスクで躓いたら、逐一上司に相談するようにしました。
上司からしたら「早く相談してくれて助かる」ってなるし、自分的にも1つずつ悩みがクリアになるので、とても良い進め方です。
例えば、ヘッドレスCMSでサンプルで入力したコンポーネントをフロントで表示させる1つの仕事があったとしたら、こんな感じで細分化しました。
- CMSドキュメントを読んでフロント環境整備
- APIキー確認
- ログでのデータ受信チェック
- フロント表示の仕組みを実装
「そもそも言われたことをどうやって細分化したらいいか分からん。」とかなら、与えられた仕事の段取りを細かく上司に相談するところから始めれば良いです。
各タスク毎の進捗共有
- 完了報告ではなく、進行中の逐一共有
- 課題発生時の即座の相談
- 「今日はここまで進みました。明日は○○に取り組みます」
「あんまり細かくやり過ぎたらウザがられそう...」と思いがちですが、何も言わずに勝手に失敗される方が、仕事振った側からしたら困ります。
初めのうちは細かく報連相、慣れてきたら少しずつ自分1人で完結すれば良いです。
エンジニア側からの積極的ヒアリング
3年目になると、会社のチーム編成によっては、ディレクターやデザイナーなど他職種の人と密にコミュニケーションを取ることが増えます。
その時に、下記のように自分から進んで疑問を投げかける意識も大切になります。
- 「このタスクってスケジュール切られていますか?」
- 「プレビュー画面まで用意するなら日数が足りません。」
- 「実装後のチェック項目をリスト化してください。」
会議とかで疑問を残したまま、「分かりました。進めます。」と言って、後になって分からないことがボロボロ出てくる...と言った仕事できない失敗パターンはあるあるです。
僕も、この改善で、上司からの評価も大きく変わった経験があります。
「ネガティブ原因②: 単純なスキル不足」の解決法
スキル不足の改善で最も効果的だったのは、以下の方法です:
1. 現職案件で必要なスキルの具体的把握
- 上司に「どのスキルを最優先で身につけるべきか」直接確認
- 環境構築・フレームワーク・プログラミング言語、何が足りないかスキル不足の原因を特定
2. 上司の他案件実装を参考にして学習
- 業務で実際に使える言語やフレームワークを尋ねる
- 実際のコードを真似て実装
- 空いたタイミングでレビュー依頼
- 上司の「次の案件にアサインできそう」という信頼獲得
3. 作業効率の改善
まず、時間をかけ過ぎている原因を特定するところから。
- 「エラー調査」: AIに相談したら意外とあっさり解決することも多いなど
- 「影響範囲を広くする書き方」: 修正に無駄に時間かけないためにも、際利用しやすいようにスコープする、など
- 「可読性が悪い、拡張しづらい」: コンポーネント分割する、コメント記述を丁寧に、など
一つずつ自分で原因を考えて、上司にアドバイスを求めるのも良いと思います。
「ネガティブ原因③: 業務内容が変わらない問題」の解決法
これについては、僕の実際の転職活動を振り返ってみて、「自分に原因がある場合」と「会社とのミスマッチに原因がある場合」の2パターンに分けて判断した方がいいと実感しています。
自分に原因がある場合|現職での改善に努める
例えば、既に原因に挙げたような、
- 進行管理・コミュニケーション能力の不足
- 単純にスキル不足
このような自分由来の原因で、1-2年目の時と同じ仕事しかできていない場合。転職しても一時的に解消されるかもしれませんが、根本的な解決になりません。
逆に転職すると、「多少はできるだろう」と周囲に思われて、転職先の上司からも指摘されづらいという悪い状況に陥りかねません。
まずは現職で地道に改善していくのが良いと思います。
会社とのミスマッチに原因がある場合|転職を検討する
例えば、
- そもそも会社の利益基盤が既存Webサイトの運用保守などで、単純な作業がメインにならざるを得ない
- 新規開発もあるが、ほとんどは30代など年次の高い人が巻き取っていて、そもそもチャンスがない
- ブラック寄りのSES企業で、エクセルの簡単な更新作業を未だにやっている
などなど、自分に原因がなく、企業の環境に原因がありそう...といったケースもあります。
その環境が悪いとかいうよりも、自分のしたい業務とのミスマッチが起きているイメージ。
この場合は、転職して環境を変えることで、「仕事ができない」「3年目なのにどうしてまだこんな業務を...」と悩まなくて済みます。僕もこれまでの転職で、同じ理由で転職して結果上手くいったことがあります。
もし、転職した方がいいか判断に迷う場合は、転職エージェントの無料相談で、プロのキャリアアドバイザーに意見を貰うと方向性が明確になってきますよ。

ポジティブ原因④⑤: 業務レベル・役割拡大への対処
今までやってこなかった調査や設計などレベルの高い業務もするようになった...
後輩のリーダーや進行管理も任されるようになった...
このような場合は、むしろ成長機会として捉えるのが良いです。
上司も「少しレベルの高い仕事をお願いしている」という想定で依頼しているので、「まだまだ仕事ができないな...」と落ち込むことはないと思います。
ここで諦めずに進むと市場価値向上、将来転職時に有利になります。
ついていけない時の対処法
1. 小まめな上司への相談
- 「自分1人だとできません」
- 「ここが分からないので教えてください」
- 素直に相談することで、適切なサポートを受けられます
2. 対応可能範囲の解像度を上げる
- どこまでできて、どこからできないかを明確化
- 的確なアドバイスをもらいやすくなります
- 少し手伝ってもらいつつタスク進行できる可能性も
環境改善・転職を検討すべきタイミング
現職での改善努力を続けても、すべての状況が解決するわけではありません。
僕自身、25歳の時に「このままでは成長できない」と判断し、転職を決意しました。
もし、現職では改善できないと判断できる場合は、環境を変えることで悩みを解決するのも良い手段です。
現職改善の限界を判断する基準
以下のように、1年継続しても改善が見られない場合は、転職を検討することをお勧めします。
- 前年と全く変わらない状況
- むしろ評価が下がっている
- 依頼される仕事量が減った
- これらが一時的ではなく、当分は右肩下がりになりそうな場合
もちろん、明らかに自分に原因がありそうで、周りもサポートしてくれる姿勢なら良いですが...
このまま今の環境にいても、今後現状が変わることがないと少しでも思ったら、一度、転職相談だけでもすることをお勧めします。
僕の場合、運用保守業務から抜け出せない状況が1年以上続き、「ここにいても成長できない」と確信して、転職に踏み切りました。
僕の転職活動実績
実際の転職活動データをお見せします:
【転職活動の結果】
- 転職期間:2ヶ月
- エントリー数:17社
- 書類選考通過数:6社(通過率35%)
- 1次面接通過数:5社
- 最終結果:年収420万円 → 470万円(50万円アップ)
3年目で「本当に転職できるのか?」と不安でしたが、転職エージェントから「ポテンシャル採用として3年目の市場価値は高い」と言われ、大きな安心感を得ることができました。
転職で評価されたポイント
- 簡単なブログだけど情報発信していたから「日頃からインプット&アウトプットをしていそう」と評価
- 個人開発のヘッドレスCMSの簡易アプリが良かった
- AstroやNext.jsのApp Routerなど新しい技術をキャッチアップしている
転職での反省点も含めて
正直にお伝えすると、失敗もありました:
- 転職理由に引っかかりを感じられて、これまでのキャリアに一貫性があるか疑問視された
- 基礎的な技術を扱った実績が多く、即戦力としての不安を持たれた
- 1社は転職理由で落とされました
でも、この経験も含めて、現在は良い環境で働けています。
転職エージェントの活用について
現在の市場価値を客観的に把握したい場合は、転職エージェントの無料相談を活用することをお勧めします。
転職前提ではなく「今の自分の悩み分析」として利用できます。
僕の場合、書類選考通過率35%という現実的なサポートを受けることができ、面接前の企業情報・対策で通過率も向上しました。



まとめ
この記事で最も重要なポイントを3つにまとめます:
1. 3年目で「仕事ができない」と感じる原因は5つ。ポジティブ原因は成長のチャンス
- ネガティブ原因:進行管理不足、業務変化なし、スキル不足
- ポジティブ原因:業務レベル上昇、役割拡大(実は成長機会)
原因を正しく判断することで、適切な対処法が見えてきます。
2. まず現状改善から始める。進行管理・スキルアップ・環境交渉の順で実践
- タスクの細分化と進捗共有
- 実務直結のスキル習得
- 段階的な挑戦提案
僕の実体験からも、現職での改善努力は必ず意味があります。
3. 1年努力しても改善しない場合は、転職も有効な選択肢として前向きに検討
- 転職は逃げではなく、積極的な環境変更
- 3年目の市場価値は想像以上に高い
- 転職エージェントの活用で客観的な現状把握
転職は逃げではなく、より良い環境で成長するための積極的な選択です。 ただし、まず現職での改善努力を尽くしてからの判断が重要です。
業務内容とか職場環境、上司との相性で、「仕事ができない」と感じてしまっている場合もあります。
例えば:
「もっと技術特化の仕事の方が向いていそうなのに、3年目になって他の人の進行管理を任されるようになった」
逆に...
「現職は学習やスキルアップをすごく強く求められるけど、もうちょっとクライアントとやり取りしたり、設計・調査をして提案する機会があった方が向いていそう」
とか、業務内容によるギャップは誰にでもあると思います。
だから、転職も一つの手です。


