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エンジニア実務経験3年で転職したワイの本音。年収や市場価値も分析してみた!

Aid Active Engineer3rd Job Change

エンジニアも3年目にもなると、転職市場的には即戦力として市場価値もバリバリ上がるようで...そんな中で転職を検討する人だと、下記のような疑問は出てくると思います。

  • エンジニア3年目の年収は?
  • 3年目ってどの程度のレベルになっておくべき?
  • どんな人材がどんな風に成功しているのか

という訳で、私は実際にエンジニア実務経験3年目にて転職をしたので、

  • 転職した結果や通過内訳
  • 年収と3年目エンジニアの市場価値を分析
  • 転職活動での評価点や反省点などの情報共有
  • 面接質問や成功ポイント等の整理

この辺りを整理して記事にしてみました。同じくエンジニアとしてキャリアアップを目指す同志の参考になれば幸いです。

WRITER

Tsukasa|現役エンジニア

Frontend Engineer / Web Creator / SEO Writer / Web Media Manager

現役のフロントエンドエンジニアで、「在庫管理アプリのフロントエンドリード」「プロ野球球団公式サイトの運用保守リーダー」「ECサイト実装」「Webサイト・LP実装」などの実績を積みながら、現在もWebクリエイティブ会社で活躍中。未経験からフロントエンドエンジニアに転職成功した実体験も活かして、当メディアを運営させていただいております。

AID-TRUTH Members.

AID-TRUTHは、バックエンドエンジニアやディレクター、人事で活躍する人など、現役で活躍する人たちが実体験を活かしてコンテンツ発信をしています。

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エンジニア実務経験3年目|平凡なワイの経歴・レベル ・スキル

初めに、ワイは平々凡々なフロントエンドエンジニアです。とは言え、優秀すぎる人の体験談よりも、月並みな僕の体験談の方が共感はしやすいかな...とは思っております。

経歴

  • 近畿大学卒
  • 2年フロントエンドエンジニア
  • 1年ディレクター
  • 1.5年エンジニア(フリーランス時期含む)
  • 保有資格は簿記3級だけ...(経営学部だったので)

大学在学中にメディアの拡充・保守のインターンからキャリアを始め、日本初の野球業界NFT/ECサイトやパ・リーグサイト運用を手がける制作会社でフロントエンドエンジニアとして尽力し、現在は物件サイト制作を一気通貫で支援する制作会社で勤務。

業務提携の時期では、3,545荷主で稼働する大型倉庫管理システム「W-KEEPER」を、オンプレミス型からクラウド型Webアプリに新規展開するPJにエンジニア兼ディレクターとして従事。まだ試作品フェーズだった時期から参画し、UIデザインベンダーとの提携進行、React・TypeScript実装の要件定義、フロント側の設計/一部実装まで、役割を模索しながら貢献させていただきました。

また現職からは、社内向け&個人活動として、React, Next.js, WebGL等のWeb開発に役立つ技術発信に取り組み、日々知識のインプット&アウトプットを積極的に行うようにしています。

というのが僕の職務経歴書に書いた、ちょっとは背伸びした概要文です()

スキル的には、上記にまとめた通り、Reactを使った業務アプリの設計〜一部実装経験はあるものの、ECサイトやWebサイト開発などそれなりに普通の経験をしている程度です。

転職活動の結果・年収と通過実績

先に、転職活動をしてみての結果と、エントリーや面接通過の内訳をまとめておきます。

結果

  • 年収470万円
  • 企業側の募集年収レンジは500万円〜800万円
  • 受託開発をメインに行うプロダクション開発企業
  • 自社開発の実績もある
  • Webサイト開発・LP実装等を担当予定
  • フル出社・フルフレックス

結果としては、ずっと第1志望だった企業で、最低限の目標年収も実現できて、僕的には成功でした。正直ワイなんかが内定もらえてええのか...と恐れ多いくらいですが、ポテンシャル半分・即戦力半分で内定いただけた温度感です。

ちなみに、その前の会社は下記のステータスでした。

転職前のステータス

  • 年収420万円
  • 運用保守5割・新規開発5割
  • レガシー環境7割・モダン環境3割
  • WebサイトやLP制作がメイン
  • 一部リモート・時間固定

転職中の通過実績

  • エントリー数:17社
  • 書類選考通過数:6社
  • 1次面接通過数:5社
  • 辞退数:2社
  • 内定:2社

書類選考通過率は30%と言われているので、諸々想定通りの結果かと思います。受けた企業は、事業会社やSIer、受託制作会社など。転職期間は2ヶ月ほど。

また、成功の基準は人それぞれ...ということで参考までに、僕の当初の転職理由や希望条件もまとめていきます。

【自己分析】なぜエンジニア3年目で転職?軸・希望条件・選定基準

転職理由としては...

  1. 要件定義・設計の経験値が圧倒的に足りないからもっと経験を積みたい
  2. 「クオリティ < 効率」という業務体制に課題を感じていた
  3. 昇給が見込めなかった

転職前は、一言で言えば、エンジニアというよりオペレーター(作業担当者)という働き方です。ただ、今後のキャリアを踏まえると、常日頃から技術的課題に対して要件定義・設計をする思考を積み続けたい気持ちが強く、転職に踏み切りました。

エンジニア1年目 〜 3年目って、やっぱり多重下請けの下層の方とか、運用保守メインだったり、オペレーターから抜け出せない感が多いと思うんですね。その課題をクリアにしたかった次第です。

希望条件・エントリー選定基準

希望条件は下記でした。

  • 年収460万円
  • 要件定義・設計が必須の案件ボリューム
  • クオリティ重視の業務体制
  • 開発環境は社内で選定(React, Vue, Astro環境など)
  • フレックス or リモート勤務

エントリーする企業の決め方としては、受託開発だとしても1次受けか、自社開発の実績があるか、企業HPに実績が多数あり外部からの評価があるか、募集年収が600〜800万円前後あるか、といった形で選定基準を設けて、エントリー前にある程度絞って応募しました。

【客観分析】実務経験3年目のエンジニアの市場価値や年収は?

一応、客観的に色々調べていた情報も簡単にシェアしておきます。

実務経験3年のエンジニアの理想年収は「約450万~500万」

この年収の目安は、転職エージェントでも有名なユニゾンキャリアさんが挙げていた記事にも掲載されていました。

実務経験3年のエンジニア転職は過去の努力の総決算?転職で飛躍できる人の特徴も解説|エンジニア転職ガイド

あとは、SE(システムエンジニア)を例に、e-Statという政府が調査した統計を見てみても、やはり500万円前後が妥当なラインかと思います。

経験年数(全年齢合計)平均年収手取り年収手取り月収
0年328万円260万円22万円
1〜4年411万円325万円27万円
5〜9年493万円385万円32万円
10〜14年545万円424万円36万円
15年以上643万円494万円41万円
e-Stat「政府統計の総合窓口賃金構造基本統計調査を元に作成した表
※ 手取りは、会社勤め・扶養親族なし・給与所得控除、基礎控除、社会保険料控除のみ考慮して計算されています

実務経験が3年目になると、十分に即戦力とみられ始める時期なので、年収アップの転職も十分に狙えます。が、ポテンシャル採用の最後の時期なのもまだ一つなので、僕みたいに、即戦力とポテンシャルのハーフ&ハーフみたいに転職しても良いかも。

【転職活動の評価・反省】エントリーや採用面接中のフィードバック

ここからは、エントリーや採用面接中の評価してもらえた事や、反省すべき点をまとめます。

【評価点】選考や面接を通過できたポイント

転職エージェント使っていたんですが、実際にキャリアアドバイザーを通して企業から評価されていたポイントは下記の通りです。

  • 簡単なブログだけど情報発信していたから「日頃からインプット&アウトプットをしていそう」と評価
  • 他の人にも情報発信しているから入社後も周りに良い影響を与えてくれそう
  • 個人開発のヘッドレスCMSの簡易アプリが良かった
  • 少数のリーダー経験がある
  • AstroやNext.jsのApp Routerなど新しい技術をキャッチアップしている
  • 話しやすい、素直(人柄?)

覚えている範囲ではこんなところで、キャリアアドバイザーにも言われていたのですが、エンジニアには下記が評価される傾向があるので、実体験でアピールできると上手く立ち回れます。

  • 日頃からの自己研鑽
  • 新規技術のキャッチアップ
  • 情報発信
  • リーダー・マネジメント経験

【反省点】転職軸に納得してもらえないと落とされる

反省点としては2点です。

  1. 転職理由に引っかかりを感じられて、これまでのキャリアに一貫性があるか疑問視された
  2. 基礎的な技術を扱った実績が多く、即戦力としての不安

①については、転職をこれまで3回していたことから、エントリー通過時からキャリアに一貫性があるか疑問に思われていたようです。転職の採用面接において、転職理由は落とされる原因の一つです。僕も実際に、初めの1社だけこの理由で落とされました。

誰が聞いても納得するような転職理由とキャリアプランに一貫性を持たせるためにも、模擬面接や壁打ちできる相手を作って練習しておくべきだと反省しました。

②については、モダンな開発やハイレベルな開発を要求される企業においてはやはり重要で、3年目のエンジニアにもなると、1人称視点で開発ができるかどうかは見られます。とは言っても、不安視されたのは1社だけで、受ける企業に寄るかとは思います。

これまでの実績で技術力をカバーしきれない場合は、個人開発や情報発信でいかに主張できるかが重要となるので、アピール材料を持っておいた方が良いです。

ちなみに、こういった採用担当者からの評価や懸念点は、キャリアアドバイザーを通じて聞くことができるので、そういう意味でも転職エージェントは登録必須でした。

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面接の質問

採用面接では下記のような質問がされました。

現職の開発について

  • アピールしたい実績はありますか?
  • 現職のプロジェクトで制約はありますか?
  • どんなチームで開発をしていますか?
  • 印象的だった参画プロジェクトは?
  • どんな風に技術のキャッチアップをしていますか?
  • チームリードの経験は?
  • インプットした技術を誰かにアウトプットした経験はありますか?

マインドなど

  • どんなエンジニアになりたいですか?
  • 入社後にしたいことは?
  • 日常から個人で開発したりしていますか?
  • 分からないことがあったらどうやって解決していますか?
  • 最近感銘を受けたアプリやサイトは?
  • エンジニア以外と会話するときに意識していることは?
  • エラーが発生しているのに提出期限が迫っている時にどんな対処をしますか?

技術的な話

  • 1人称視点で開発環境を設備した経験は?
  • 〇〇の経験と実績は?(React, Vue, Astroなどなど)
  • 〇〇の経験はチーム開発の1メンバーとして参画したのですか?あなたがリード or 1人称視点で開発しましたか?
  • 弊社は〇〇の環境を使っていますが参画できそうですか?
  • Linuxはどこまで理解がありますか?
  • コーディングルールを定義した経験は?
  • 表示速度の改善を行った経験は?

技術的な話はフロントエンドエンジニアだからこそですが、開発やマインドについては誰もが受ける可能性のある質問だと思います。

また、「職務経歴の説明」「転職理由」「企業応募基準」「キャリアプラン」はほぼ全ての面接で尋ねられましたので、対策必須です。

コーディングテスト

2社で実技試験を受けたので共有です。詳細は書けませんが、触りだけでもまとめておきます。

① 基礎テスト&アプリ開発テスト

合計40題くらいの選択式の基礎テストと、要件に沿った簡易的なアプリ開発がセットになった試験がありました。基礎テストや実務経験があれば楽勝な内容で、アプリ開発は時間制限が肝でした。

テスト専用のページが用意されていたのですが、React, Vueなど開発環境はこちらが決めて良い仕様でした。2題あって、1題目は簡単な商品カウントアップアプリ、2題目はビンゴゲーム開発。

どちらも時間制限が決められている中で、仕様の理解と環境構築、実装をする流れなので、普段から1人称視点で開発をしているか試される課題でした。

② 要件に沿った開発テスト

もう1社は、ドキュメント1ページの要件だけを渡されて、デザイン〜実装までオリジナルで行い、最終的に成果物ページとGitHubを提出する課題でした。

こっちの課題が超楽しくて、条件がすこぶる少ない分、「どんな要件にするか」「どんな風に設計するか」「どんな技術を使うか」0ベースで自分で構築する必要があったので、答えのない課題に対して正解を創る力が試されているようでした。

GitHubやソースの提出が要求される実技テストもあるので、普段から「可読性・拡張性・再利用性」を考えた実装をしておかないと足元見られるなと思います。

それから、普段の業務で、既に完備されている仕様と環境のもとでオペレーティングするだけじゃなく、自分で要件を考えたり設計をする能力が、実技テストでも試されると感じました。

面接対策と情報収集には【転職エージェント】必須だった件

転職エージェントは今の時代は活用必須だと確信したので、最後にまとめておきます。僕はこの機会に、転職エージェントを使わず2社だけ自分で応募してみたのですが、「エージェント活用時」と「自分で転職時」で比較すると下記の点が大きな違いでした。

  1. 自分の条件と転職理由にマッチした非公開求人を直接紹介してくれる
  2. 面接前に、企業側の期待点・懸念点をエージェントの営業担当が教えてくれる
  3. 経歴書添削・模擬面接・相談、とにかくサポートが手厚すぎる

1/3|初回面談・非公開求人の紹介

登録後に初回面談をしてくれて、その時に現職の悩みや転職理由、希望条件などを徹底的にヒアリングしてくれます。

これを元に、早速何件かその場で非公開求人を紹介してくれて、自分がどんな企業にエントリーすべきか、客観的に把握できるのでその後もスムーズに進められました。

ちなみに、普段見ている求人サイトは公開求人と呼ばれるもので、実際はエージェント利用者にしか紹介しない非公開求人もあるみたいですよ。

2/3|企業側のフィードバック・面接前の相談

面接日が近づくと、企業の人事と会話しているエージェント側の営業担当が、オンラインMTGや電話で30分〜1時間相談に乗ってくれて、みっちり対策してくれます。

採用面接の前に採用担当者の懸念点を教えてくれるので、それを面接で回収できれば落ちる可能性がグンっと下がります。

1人で転職していると、お見送り理由とか採用側の懸念点とか企業に尋ねても教えてくれないし...とにかくフィードバックが少ないんです。この点をしっかりとカバーしてくれるので有りがたかったです。

3/3|サポートがとにかく手厚い

エントリーで落ちる理由は、職務経歴の記入が少ない、初めの職務概要文の主張が弱い、スキルシートの整理が上手くできていない、自分の強みを引き出せていない...などなど沢山落ちる要因がころがっています。

これをプロが客観的に添削してくれるので通過率はもちろん上がります。

他にも、初回の希望年収や条件の相談、模擬面接してくれたり、2次面接・最終面接の不安や悩みの相談、などなどもうサポートが手厚いのでかなり助かりました。

転職エージェントについて、僕が実際に使ったサービスや有名どころを挙げておくので、よければご参考にください。

今トレンドの有名なサービス

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終わりに。実務経験3年目で転職を考えているエンジニアへ

初めて入社した企業の社長が、プロ野球関連の大手企業のCTOを務めるレベルのバリバリのエンジニアでした。そして、その社長からよく言われていたことがあって...

エンジニアを名乗りたいなら技術的課題に対して答えを示す力が必須。流行りのフレームワークやモダンな開発環境にていくらコーディングを素早くできたとて、それはオペレーターに過ぎない。エンジニアなら、考える力と答えを示す力が必須。そのためにも積極的に企業の課題に触れて欲しいし、要件定義や設計はリードしてもらいたい。

エンジニアになって1年目〜3年目は、未だ多重下請けの下層で作業をしていたり、運用保守や決められた環境でのコーディングなど、オペレーターから抜け出せない人も多いと感じます。

本当に市場価値を上げるためには、やっぱり自社開発企業や1次受け受託開発企業などで、クライアントの課題をクリアする経験が必須なのではないかと考える次第です。

エンジニア3年目は過去の努力の総決算とも言われる時期なので、この機会に転職に踏み切っても良いのでは、と私は思います...!

では!皆様のご検討をお祈りしています!

References