- 「バックエンドエンジニアはやめとけ」ってぶっちゃけどうなの?
- 実際に働いている現役視点で職場の実情を教えてほしい
- バックエンドの向き不向きやメリット・やりがいも知りたい
上記のような疑問や悩みのある人に向けて、実際に未経験からバックエンドエンジニアになって、今はフリーランスとして活躍している筆者が、その実情をお伝えしていきます。
いま実際に働いているからこそ、巷でよく言われる「やめとけ」の理由には思うところがあるし、現役目線だからこそリアルな実情をお伝えできると考えています。まぁ正直のところ、どんな職種でも「つらい」面もあれば「やりがい」だってあるんです。
この記事では、バックエンドエンジニア「やめとけ」と言われる理由に加えて、向いている人の特徴や、やりがいやメリットもまとめています。さらに現役のフロントエンドエンジニアとトークした内容をもとに、スキルアップやキャリアについても比較しながら整理してみました。
自分が本当にバックエンドエンジニアに向いているか判断してもらって、転職活動やキャリアを考える上でのご参考にしてもらえれば幸いです...!
WRITER
Takagi|Web Creator / バックエンドエンジニア
Web Creator / Backend Engineer / Freelancer
現役のWebクリエイター/バックエンドエンジニア。これまで正社員のバックエンドエンジニアとしてキャリアを積んできて、そこからフリーランスのWeb Creatorとして活動を始める。現在は、HP制作・LP制作やライティングなどのWeb制作からバックエンド開発まで幅広く対応。
AID-TRUTHは、バックエンドエンジニアやディレクター、人事で活躍する人など、現役で活躍する人たちが実体験を活かしてコンテンツ発信をしています。
INDEX
現役から見た「バックエンドエンジニアやめとけ」な7つの理由
IT業界の中でも、システム開発において重要な役割を果たしているバックエンドエンジニア職。その裏側には「やめとけ。」と言われるつらさや、苦労が存在します。今回は、現役バックエンドエンジニアが、「やめとけ」と思う7つの理由をお話ししていきます。
- 求められる知識・技術が多様で最新の技術トレンドも追う必要がある
- 納期に追われやすい
- 想定外の緊急対応が必要な場合がある
- 業務で関わる人が狭くなりがち
- 自分の実力がキャリアに影響を与えやすい実績主義な業界
- 慢性的な人手不足で負担が大きい
- 携わるシステムに不備があった場合の責任が大きい
1/7|求められる知識・技術が多様で最新の技術トレンドも追う必要がある
バックエンドエンジニアは、サーバーサイドのプログラミングやデータベース管理、クラウドインフラの構築など、幅広い知識と技術が求められます。さらに新しい技術が次々に登場するため、常に勉強を怠らず最新のトレンドを把握し続ける必要があります。知識のアップデートに追われ、覚えることの多さにストレスを感じる人も少なくありません。
現場によって使用する技術が異なる場合も多いので、その現場の仕様に沿った知識をつける必要があります!基本的にはチームメンバーがサポートしてくれますが、自走できるようにキャッチアップする力は必須です。
2/7|納期に追われやすい
開発プロジェクトの納期は比較的厳しく設定されることが多く、バックエンドエンジニアは常に期限に追われる状況にあります。ある程度の突発的な作業も覚悟しなければならず、業務次第では、長期休暇を取ることも難しい場合があります。プロジェクト進行の遅れは直接的な損失にもつながるため、プレッシャーがかかります。
適切なスケジュールを組んでいる安定して働ける現場も多いですが、一方で、お客様の都合により厳しいスケジュール設定をされることもしばしば...。
3/7|想定外の緊急対応が必要な場合がある
開発したシステムに重大な不具合が生じた場合、バックエンドエンジニアは緊急の対応を求められます。予期せぬ事態に素早く対処する能力が問われ、夜間や休日出勤を強いられることもあり、過酷な側面があります。
できるだけ早く対応しないと重大な損失につながる場合も多く、急な残業をすることもあります。即日対応が求められる場合は、休日中に対応することも。
4/7|業務で関わる人が狭くなりがち
バックエンドエンジニアの業務は非常に専門的で、主に開発チーム内での作業が中心となります。そのため、プロジェクト外の人々との交流が限られがちで、人間関係が閉塞的になりやすい点が指摘されています。例えばフロントエンドエンジニアだと、下記のように幅広い職種の人と関わる機会が多いので、比較するとバックエンドは関わる人が狭くなりがちです。
- ディレクターと工数や仕様、制作の段取りを相談
- デザイナーとUIやインタラクション等の方針を会話
- クライアントと直接やりとりしながら実装
人と接する仕事がしたい、ずっとパソコンに向かっているのは苦痛、という人にとっては、バックエンドエンジニアは「つらい」と感じる場合も多いです。
5/7|自分の実力がキャリアに影響を与えやすい実績主義な業界
エンジニアの実力は、コードの質や生産性といった実績で評価されがちです。自分の力量が直接的にキャリアに影響するため、プレッシャーとなります。また、実績次第では思うような仕事に就けないこともあり、モチベーションの維持が難しいと感じる人もいます。
転職の際にも、今までどんな技術に触れてどんなものを作ってきたか、使用言語や開発可能なシステムなど、具体的なスキルセットの共有を求められます。どんなことをする仕事なのかイメージしづらい分、自分ができることを言語化できることも重要です。
6/7|慢性的な人手不足で負担が大きい
IT業界全体で人材不足が深刻化しており、特にバックエンドエンジニアはシステムの根幹を担うため、その影響を受けやすい職種です。人員が足りないと、長時間労働や過剰な負担をかけられがちです。ワークライフバランスを保つことが難しくなってしまいがちなのが現状です。(経済産業省「IT人材需給に関する調査」より)
人材不足で稼働できる人が限られてしまい、裁量以上のタスクを課されてしまうことも...。また、システムに関する知識が一個人に集約してしまい、「その人が休んでしまうと誰も内部の仕組みを知らない。」という事態が生じてしまう案件も少なくはありません。
7/7|携わるシステムに不備があった場合の責任が大きい
バックエンドエンジニアはシステム全体の根幹を支える役割を担っています。仮にシステムに重大な不備があった場合、サービス停止やデータ流出などの深刻なトラブルに発展する可能性があります。プロジェクト全体が大きく影響を受け、エンジニアに重い責任が課されます。
例えば、金融業界のシステムを担当していた場合、不具合の度合いによっては、大勢の方の個人情報流出や経済的損失を引き起こす可能性があります。十分に注意を払って業務に当たらなければいけません。
嫌なことだけじゃない!バックエンドエンジニアになるメリット・やりがい
「やめとけ」と言われるバックエンドエンジニアですが、批判的な意見がある一方で、「なってよかった!」と思うポイントもたくさんあります!
ここでは、バックエンドエンジニアになるメリットややりがいについてお話ししていきます。
- 扱うプログラミング言語の難易度が高いからスキルアップできる
- IT・Webシステムの知識が身につくから汎用性のあるキャリアが実現できる
- 柔軟性と裁量性の高い働き方ができる
- 自分の作ったサービスが世の中で使用される
- 密なコミュニケーションにより、知識の共有がされやすくスキルの向上に繋がる
1/5|扱うプログラミング言語の難易度が高いからスキルアップできる
バックエンド開発においては、Java、C#、Python、Ruby などの比較的難易度が高いプログラミング言語が用いられます。これらの言語は、高度なプログラミングの概念を豊富に取り入れており、それによって構造化された設計とメンテナンスの容易さを提供します。
特に、JavaやC#は大企業向けのアプリケーションでよく使用され、大規模なシステム開発においてその性能と安定性が求められます。また、Pythonはその書きやすさと強力なライブラリにより、バックエンド開発だけでなくデータ分析や機械学習分野でも広く利用されています。
これらの言語を学ぶことで、幅広いスキルセットを身につけることが可能であり、複雑な問題解決能力やアルゴリズム思考のスキルも同時に養うことができます。
大企業向けのJavaに始まり、近年はGoやRubyの需要も高まっています。AIと親和性の高いPythonのスキルを身につければ、AIを使用した機械学習の知識を手に入れることもできると思いますよ。
2/5| IT・Webシステムの知識が身につくから汎用性のあるキャリアが実現できる
バックエンドエンジニアとしての経験は、サーバー、データベース、APIなどの広範なIT・Webシステムに関する知識を深め、他の技術職への転職も容易にします。フロントエンドエンジニアと比較すると、バックエンドエンジニアはシステムの裏側で動作するロジックやデータの流れに関わるため、より汎用的なIT知識が得られます。
一方、フロントエンドエンジニアは、主にウェブページの見た目やユーザーインタラクションを扱うため、CSSアニメーションの作成、JavaScriptを使用した動的なコンテンツの管理など、視覚的な要素に重点を置いた技術が求められます。
このような違いから、バックエンドエンジニアはITインフラ全体の理解を深めることができ、多様な技術分野への適応が可能となります。
バックエンドエンジニアとしての経験を積むと、データの取扱など、より専門性の高い知識を求められるので、システム全体の設計と構造についての深い理解を得ることができます。また、問題解決の能力やチームとの協働のスキルも向上するので、IT業界においても価値がある人材になることができるでしょう。
3/5| 柔軟性と裁量性の高い働き方ができる
多くのIT企業ではリモートワークを認める動きが広がっています。また、成果主義な仕事でもあるので、こなすべきタスクさえこなしていれば良いという理由から、フレックスタイム制を導入している企業も存在します。関わる仕事次第では、時間と場所に縛られない柔軟な働き方を実現できます。
実際に、筆者はここ数年ずっとリモートワークで働いています。フレックスタイム制の経験もあり、自分で自己管理できる人にはとても良い働き方だと感じました!多様な働き方を実現すると、仕事とプライベートのバランスが取りやすくなりますよ。
4/5 | 自分の作ったサービスが世の中で使用される
バックエンドエンジニアは、freeeのようなサービスで重要な役割を果たしています。具体的には、登録や更新などのロジックの開発と維持、データベースの設計と管理などを担当しています。これにより、Webやモバイルアプリケーションが効率的かつ安全に動作するための基盤が整います。
バックエンドは見えにくい分野ですが、開発したサービスや機能が実際に世の中で使われていることに達成感ややりがいを感じられます。世の中に影響を与えられるという点で、モチベーション維持につながります。
自分が作ったサービスが世の中で提供されると、達成感を味わうことができます!また、どのような知識があればどんなものが作れるかわかるので、自分でサービスを設計することもできるようになります。
5/5 | 密なコミュニケーションにより、知識の共有がされやすくスキルの向上に繋がる
チーム開発が一般的なため、密なコミュニケーションが欠かせません。議論を通じてお互いの知識を深め合えるため、スキルアップに繋がりやすい環境です。システムの中核を担う部分は特に、チームメンバー複数人で一つのコードをレビューするなど、成果物を直接先輩エンジニアに評価してもらうことも多く、改善を繰り返すことができます。
コードレビューは必須ですし、2名以上で同じソースを書くペアプログラミングを行うことも多く、チームメンバーから即座にフィードバックを得ることができるため、技術的な誤りを速やかに修正し、より良いコーディングスキルを身につけることができます。また、チーム内の有識者が新しい技術を学ぶ機会を提供してくれる現場もあり、効果的に技術のキャッチアップができる環境もあります。
【まとめ】技術・キャリア・やりがい等の点でメリットが多い
バックエンドエンジニアになることのメリットとやりがいは多岐にわたります。
難易度が高いプログラミング言語の扱いにより、技術的なスキルアップが期待でき、IT・Webシステムの広範な知識習得によって、将来的なキャリアに大きな柔軟性を持たせることが可能です。また、フレックスタイム制やリモートワークなど、柔軟かつ裁量のある働き方が実現可能であり、自分の作成したサービスが社会で実際に利用される実感を得ることができます。さらに、チーム内での密なコミュニケーションを通じて知識が共有され、スキル向上へと繋がる環境が整っています。
バックエンドエンジニアとして働くことは、技術的挑戦と個人の成長を望む方にとって理想的なキャリアパスと言えるでしょう。
バックエンドエンジニアを目指すか判断しよう!向いている人の特徴解説
実際にバックエンド開発をする中で、どんな人がバックエンドエンジニアに向いていそうか、特徴をまとめました。実際に自分の性格特性と比較し、適性があるか、もしくは今後対策していけそうか検討してみましょう!
【向いている人の特徴①】知的好奇心があり、調べ物が得意な人
バックエンド開発には新しい技術を常に学び続ける必要があります。特に下記のような内容はアップデートされることが多いので、調査が必要です。
- プログラミング言語とフレームワーク:新しい機能を追加や、セキュリティの強化など。
- データベース技術:新しいデータベース管理技術やクエリの最適化など。
- APIとミドルウェア技術:APIの設計規範など。
調べ物が好きで、新しいことを吸収するのが得意な人に適した仕事だと言えるでしょう。知的好奇心を持ち合わせていると、面白さを感じながら仕事ができます。 就職活動での面接でも、普段から物事を自発的に調べることが多いという方は受かりやすいです。
【向いている人の特徴②】ストレス耐性があり、集中力が高い人
納期に追われがちな環境下で高い集中力を維持し続けられるストレス耐性が求められます。長時間作業にも対応できる体力と精神力が必要不可欠です。ディレクターなどの様々な管理業務にあたる職種に比べ、特定の課題の解決方法を集中して調べ続ける体力が必要となってきます。ひとつのことに没頭できる強みがあると、よりストレスを感じずにこの仕事に向いていると言えるでしょう。
【向いている人の特徴③】自己管理力・自走力がある人
チームの中でも比較的自由裁量の高い働き方ができるバックエンドエンジニアには、自己管理能力と自走力が必須です。目標達成に向けて自分で計画を立て、行動できる人材に適しています。特に、下記のような状況下では、上司からの指示を待つのではなく、自発的に課題を見つけ、解決できる力が重視されます。
- プロジェクトの初期段階:明確な指示や詳細な要件がない段階に、実装方法を検討する
- 新技術の適用:新しい技術やツールが登場した際、プロジェクトにどのように統合できるかを判断する
- 問題解決:予期せぬ不具合が発生した場合、それを迅速に特定し、解決策を見つける必要がある
未経験から就職する場合は特に、自力で解決していく姿勢を見せる必要があります。
【向いている人の特徴④】他職種との円滑なコミュニケーションができる人
バックエンドエンジニアはフロントエンドエンジニアやデザイナー、営業などプロジェクトに関わる他の職種と緊密にコミュニケーションを取る必要があります。相手の立場に立って分かりやすく説明したり、逆に要件を正確に聞き取ったりする対人スキルが求められます。特に、内部の目に見えない部分に携わるため、画面を見せて共有ができるフロントエンドエンジニアに比べ、目に見えないシステム構成や専門知識をわかりやすく言葉で説明する言語化能力が求められます。プロジェクトをスムーズに進めるため、円滑にコミュニケーションが取れる人がバックエンドエンジニアに向いていると言えるでしょう。
【向いている人の特徴⑤】論理的かつ構造的に考えることができる人
バックエンド開発では複雑なロジックを組み立てる力が不可欠です。要件を正確に理解し、論理的かつ構造的に設計できる能力が問われます。業務内容を理解し、無駄のないようにシステムを組み立て、実装していく力が必要とされます。フロントエンドエンジニアと比較して、データの取り扱いや複雑なロジック構成を実装する必要があり、抽象化して考える力や、大局的な視点を持つことが重要となります。この能力があれば、より高度なシステム構築に携われるでしょう。
【まとめ】バックエンドエンジニアに向いている人の5つの特徴
バックエンドエンジニアに向いている人は、次のような特徴を持つ方です。
まず、知的好奇心が旺盛で調査能力に長けている方は、常に新しい技術を学び続ける必要があるため、この職種に適しています。また、高いストレス耐性と集中力を持つ方は、納期に追われる環境下での長時間作業に適応しやすいです。自己管理力と自走力があり、自分で課題を見つけ解決できる能力も重要です。他職種との円滑なコミュニケーション能力を持つ方は、プロジェクト全体の進行に不可欠です。最後に、論理的かつ構造的に考える能力がある方は、複雑なシステムの設計と実装において成功する可能性が高いです。
これらの特徴は、バックエンドエンジニアとしての業務において、効果的に問題を解決し、持続的に成長していくために必要な要素です。プロジェクトをスムーズに進めるためには、これらの能力を持つ人材が求められるでしょう。
【現役トーク】バックエンドエンジニアのつらさ・メリット・向き不向きをガチ考察
ここからは、現役フロントエンドエンジニアの冨岡さんと、バックエンドエンジニアのつらさ・メリット・向き不向きについてお話した内容をお伝えしていきます。
現役でフロントエンドエンジニアとして働いている冨岡です。
・私のプロフィールページはこちら
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この記事を読んでいる人は、バックエンドエンジニアに就職/転職しようとしている人も多いと思います。バックエンドエンジニアは「やめとけ」の理由を整理してくれたと思いますが、Takagiさんは実際に働いてみてつらかったことはありますか?
働き方について
そうですね...まず、納期が比較的厳しめに設定されることが多いことですね。
プロジェクトの大きさや難易度によって差がありますが、プロジェクトの進行管理がきちんとされていない現場も多く存在します。ディレクションや、マネジメントがしっかりされている現場なら対応可能な水準かもしれません。
納期ですか...。これは技術職全体に言えることかもしれませんね。決められた予算内で決められた期間で作業をする必要がある仕事なので。
特に不具合が生じた時は、できるだけ早く対応しないとお客様に影響してしまいます。フロントエンドも、その点に関しては同じだと思います。
そうですね。関わる案件を見極めて無理のないペースを守れる現場を選ぶことが重要ですね。
もちろん、スキルアップすれば、関わる仕事の選択の幅も、作業にかかる時間も変わるので、技術力を磨いていくことは大切だと思います。
自分で仕事を選べるようになったら、関わる仕事次第でリモートワークという働き方も叶えられますよね!Takagiさんは、在宅で仕事をしているんですか?
在宅ですよ!ここ数年はずっとリモートワークです。家では集中できないという方もいますが、私は早起きして電車移動するのが苦手なので、助かっています。ライフスタイルに合わせて働き方を調整できるのはとても魅力的な側面だと思いますね!
スキルと収入
「やめとけ」と言われる理由には、実録主義であったり、常に学び続けなければならないというような理由が含まれていたと思いますが、やっぱりスキルアップは欠かせないですよね?
技術職であるからには、知識のアップデートやロジカル思考を鍛えることは必須です。
例えば、扱う言語のバージョンのアップデート対応だったり、一風変わったお客様要望を実現するにはどのライブラリを使って実現できるのかを調べたり。また、関わるお客様の業界内容を理解して、どのようにシステムに落とし込んでいくかを考える場面も多々あります。構造的に考える力や、知的好奇心を持ち新しい技術を取り入れる努力は避けて通れない部分でしょう。
スキルアップは必須ですよね。エンジニアは、実力主義で評価を受ける仕事だと思います。それが苦手だという人は向いていないかもしれませんね。
その一方で、実力とスキルが高ければ、十分な収入を得られるチャンスがあります。長期間にわたる大規模な開発であれば、その分報酬をしっかりといただけるので、安定してある程度の収入を確保したいという人にはおすすめです。スキルを身につけることができれば、より高い年収を得ることが可能ですよ。
確かに、収入面で安定できるのは魅力的ですね!フロントエンドエンジニアと比較すると、データベースに関する知識など、より専門性の高い知識が必要なので、手に職をつけるという意味では、より価値の高い人材になることができそうです。
キャリアや将来性について
手に職をつける、収入が安定、となると、バックエンドエンジニアのキャリアや将来性も気になるところだと思うんですが、Takagiさんはどう思いますか?
一度バックエンドエンジニアのスキルを身につけると、それを生かせる選択肢が広がります。自社の内部システム開発に携わるだけでなく、フリーランスとして独立するなど柔軟な働き方が選べます。将来的には他業種であるデータ分析、インフラエンジニア、さらには上流工程であるディレクターなどへのキャリアチェンジも視野に入ってきますね。
キャリアアップやキャリアチェンジも狙っていけるんですね!未経験から転職を考えている方にとっては、その先で活躍していけるかは不安な点だと思うので参考になります!
長く活躍してくためには、どんな能力が活かせると思います?
バックエンドエンジニアを経験すれば、IT全般の高い知識を身につけることができます。ITリテラシーは今や多くの職種で求められる重要なスキルですからね。さらに、自走して物事を進められる力も自然と身につきます。この2つの力があれば、どんな仕事でも活躍できるはずです。
なるほど。IT知識と自走力ですか。将来性を考えると強みになりそうですね!
ですね〜、現役エンジニアとして簡単にお話させていたきましたが、つらさもやりがいもよく理解した上で、自分で判断していくのがベストかと!
ついでに現役フロントエンドエンジニア目線で見る「つらい」実情や向いている人の特徴が知りたい人は、下記もご参考にください。
バックエンドエンジニアになるための3パターンの勉強方法
ここからは、バックエンドエンジニアになるための勉強方法をまとめておきます。
勉強方法は「あなたのキャリア」「金銭状況」「割けられる時間」で慎重に見極める必要があるので、筆者の私の経験も活かして、勉強方法を選ぶ判断基準も、合わせて載せていきます。
1/3|独学サポート型スクールで独学する
今の時代は独学をサポートするというコンセプトのスクールもあります。筆者の同僚や関わってきた人にも、下記のような独学をサポートするというスタンスのスクールを利用した人もいます。
詳しく説明しておくと、100種類以上の教材が学習し放題だったり、Q&A掲示板も活用できるなど、独学を支えるタイプのスクールになります。
金額も2,980円〜/月(税込)からのサブスク形式といった具合で、比較的安価に学習できるのがおすすめポイント。
上記のようなサービスを活用しつつ、独学で未経験からバックエンドエンジニアになることは可能ですが、乗り越えないといけないポイントがあります。
- 挫折しない環境づくり
- エラー解決の適切な対処
- インプット → アウトプットを繰り返せられるか
- 完全オリジナルのポートフォリオ制作
- 近年の開発事情をどう収集するか
上記をうまく熟せる人もいれば、挫折してしまう人もいます。では、独学にトライすべきか、その決め方をまとめていきますね。
【判断基準】時間のゆとりがあるかどうか
もし転職/就職までに時間のゆとりがあるのなら、独学にチャレンジしても良いでしょう。理由は失敗・挫折・寄り道をしても軌道修正できる余裕があるから。どちらにせよ独学する力はバックエンドエンジニアにとって必須なので、今のうちに鍛えておきましょう。現役になると独学は当たり前になりますよ。
2/3|プログラミングスクールを活用する
さて、独学の不安材料で述べた「挫折しない環境づくり」「近年の開発事情をどう収集するか」といった点ですが、費用は掛かりますが...プログラミングスクールを活用すれば万事解決できます。
プログラミングスクールの共通のメリットはざっと下記の通り。
- 現役エンジニアからのサポートを受けられる
- 学習者同士のコミュニティで挫折しない環境ができる
- ポートフォリオ制作・転職のフォローをしてくれる
現役エンジニアに相談できるタイミングが多く、開発の最新情報ももらえるし、エラーの相談もできて、他諸々のフォローも踏まえると、圧倒的に良い環境で学習ができます。
【判断基準】用意できる金銭と割けられる時間
当然スクールには数十万の費用がかかります。スクールの無料相談で適切なコースと料金を相談してから、その費用を用意できるか考えておきましょう。
そして、バックエンドエンジニアになるまでに時間がない場合もスクールがおすすめです。プロが引いたスケジュールの基、効率よく学習できるからです。
この2つの要素を参考に、下記のおすすめスクールの無料相談も活用しながら判断していきましょう。
どのスクールもまずは無料で相談だけできて、しつこい勧誘もないので、今の学習やキャリアの悩みを話す程度に、軽く活用させてもらってOKです。
筆者のおすすめスクール
RUNTEQも有名なプログラミングスクールで、専属メンターによる学習進捗サポートはもちろん、卒業試験の実施や本格的なポートフォリオ制作サポートなど、サポートも充実しています。
またRUNTEQ運営者の菊本さんが登壇されたインタビューにある通り、プログラミングスクール卒業生使えないと言わせないほど、学習内容が徹底しているのも特徴。
3/3|入社して実務経験を通して学ぶ
最後に、学習の質よりもゴールである転職/就職を最優先にする選択肢です。そんな事できるのか...?と少し疑問だと思いますが、筆者の私自身これまで会社で何度もそうやって入社した人を見てきています。
完全未経験OKの求人だったり、アルバイトから正社員というコースがある企業だったり、現実にある入社スタンスではあるんです。
まだ経験がなくてもOJT形式で、働きながら少しずつ技術力と知識と経験値を上げていくことができます。
【判断基準】あなたのキャリアの考え方次第
学習が曖昧な段階で入社すると、働きながら勉強もしなくちゃいけなくて余裕がなくなってきます。ただ、スクール卒の人といきなり入社した人とで、1年後にどれだけの差が出るかというと...そう大差はなかったりするんですね。
結局どちらもバックエンドエンジニア未経験であることに変わりはないので、入社後の頑張り次第といったところです。
プログラミングスクール等で事前準備の質を高めるか、早速入社して実務経験を重視するか...結局のところはあなたのキャリアの考え方次第です。
もし今の状態で転職に踏み切ろうと考えている人は、下記の転職エージェントを必ず活用しましょう。専属でキャリアアドバイザーが付いてくれて、条件のヒアリング、ES・面接対策、模擬面接、企業個別対策、内定後のフォロー...といったように0から100までサポートしてくれる無料サービスです。
IT・Web業界のエンジニア・クリエイターに強い、大手のエージェントを数点まとめておくので、簡単な無料相談から今の悩みを打ち明けてみましょう。
現役の実体験をもとにしたWebエンジニアになるための学習・転職の秘訣
最後に、未経験からWebエンジニアを目指す心得や、学習・転職の秘訣をまとめた記事も参考程度に載せておきます。記事の中でも、バックエンドエンジニアはIT・Webシステムの基礎を身につけられるとまとめましたが、その理由についても詳細に説明しています。