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【人事の本音】転職理由の印象 Vol.1:給料・年収が低かったから

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初めまして!今まで色々と転職活動で苦労してきた「つかさ」です。今回からは、シリーズものとして、面接で転職理由を答える時の採用側の印象を暴くべく約20年人事として働かれている「にこはら」さんにリアルな本音を伺いました。

今回はズバリ「給料・年収が低い!」という理由を採用面接で伝えても良いかどうか。

ちなみに、大手総合型転職エージェントのdodaが、2022年7月~2023年6月の1年間に転職した人の転職理由(退職理由)を調査したところ、1位の理由が「給与が低い・昇給が見込めない」だったんです。

順位転職理由割合
1位給与が低い・昇給が見込めない36.9%
2位社内の雰囲気が悪い26.9%
3位人間関係が悪い/うまくいかない26.6%
4位尊敬できる人がいない24.7%
5位会社の評価方法に不満があった23.3%
参照元:転職理由ランキング【最新版】 みんなの本音を調査!|doda
※ 当データは1位 〜 10位まであり、6以下は省略しています

皆さんとしても、この給料に関する転職理由をどこまで本音で言っていいか気になるはず。それでは、現役の人事として働くにこはらさんに、人事としての本音を綴っていただきます...!

WRITER

にこはら|現役人事

人事フリーランスの卵 / 現役人事

現役の人事として活躍中。約20年に渡って培ってきた採用管理や組織コンサル、人事総務・労務管理などの多様な経験を元に、今もキャリアアップを続けています。記事の執筆では、これまでの会社メンバーと共に歩んできた人事制度の構築や新卒採用の経験、自分自身が転職・キャリアアップしてきた経験などを活かして、これから新たなキャリアを歩む人の支えになるコンテンツを発信しています。

AID-TRUTH Members.

AID-TRUTHは、バックエンドエンジニアやディレクター、人事で活躍する人など、現役で活躍する人たちが実体験を活かしてコンテンツ発信をしています。

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【概要】面接で「給料・年収が低い」を転職理由で伝えるのはアリ

結論を先に伝えると「給料が低い」「評価で昇給がされない」等を転職理由にする事は全然アリです!むしろ私が面接している時に、給与条件の話が応募者から聞けないと不安になるくらいです。以下の3点で説明します。

  1. 転職する大きな理由として労働条件の改善はもはや当たり前だから
  2. 募集している給与レンジ内で希望する分には何も不自然ではない
  3. ただしその理由だけを全面に出すのではなく、あくまで「一要素」として伝える事

転職する大きな理由として労働条件の改善はもはや当たり前

正直のところ、募集をする企業側は年収を理由に転職活動をしている事を想定しています。理由は労働市場のトレンドが一昔前と比較して大きく変化している為です。

基本的に日本企業の人事制度は長く勤めていくことで、より難易度が高い役割を求められ、より貢献できる事が増えていくように作られている。それに比例して徐々に年収が上がるように設計されています。ものすごいハイパフォーマーで誰にもできない仕事をやっているという例外は別として、20代〜30代前半の年収は労働市場を相対的に見ると低めに設定されるケースが多いです。

したがって社内の人事制度に沿って昇給を待っていると何年もかかってしまう。であれば自分を高く評価し、給与を支払ってくれる会社を求めて転職活動をする。この流れで転職する人がものすごい増えてきているのが現在のトレンドです。

そのようなトレンドの中、企業は優秀な人材獲得競争に負けまいと、現職の給与より高くオファー提示をする為、相対的に転職時に獲得する給与は上がってきています。これは多くの人事担当者は認識しているので、求人募集をしている企業は外部から採用をする場合、応募する人材は現職より高い年収になる事は粗方想定済みなわけですね。

私は直近1年で百名単位の応募者対応をしてきましたが、年収を下げて(もしくは現状維持)で希望してきたのは20代~30代前半の応募者ですと、多く見積もって2割くらいだという感覚です。むしろ給与の話題に全く触れずに、質問した事だけをキレイに回答する応募者がいたとしたら逆に怖いとさえ思ってしまいます。

なので面接時、転職理由を聞いた時「現職の年収が低い為、転職活動をしています。」と回答されても不自然に感じません。

【対策①】給料改善を転職理由で伝える時は募集している給与レンジ内で希望しよう

とはいえ、年収希望はいくらが妥当かの指標が欲しい。そんな声が聞こえてきそうですね。そんな時は自分で応募した企業の求人票がヒントになります。

例えば、あなたの年収が380万円だったとします。年収を改善したいと転職活動をしている中で下記のような求人を見かけました。

法人営業職:400万円〜550万円

仕事内容・スキルを満たしているのなら、このような募集要項は狙い目となります。

下限に設定している400万円は企業内の同じポジションで一番賃金が低い従業員を想定しているからです。あなたが年収400万円以上を望むことは何も不自然ではないですね。

また、元々が400万円以上の年収であればプラス20,30万円をオンして希望する事もアリです。ただし理由もなく現年収より上を申し出するのは危険です。「プラス20万円の理由は何ですか?」面接官から聞かれて答えられる準備はしておきましょう。

もう一つ追加でお伝えすると、元々の年収が上限に該当する人は他の求人に応募する事をオススメします(どうしても行きたい理由がある会社の場合は別ですが)。

先ほどの例にある法人営業職の上限550万円は、社内にはいないけど社内の人材だけで年収キャップを敷いてしまうと、良い人材が来ないと思って上限設定しているケースが多いです。

つまり余程のことがない限り550万円は出ないわけです。元々の年収が550万円以上の人は、認識しておく事で事前に応募をしない選択をとる等、効率良く転職活動ができます。

【対策②】年収理由だけを全面に出さず複数ある転職理由の「一要素」として伝えよう

要はバランスの問題です。仮にも客観的に給与が低いと思う人でも「年収を改善する為に転職活動してます」「評価がされなくて年収が上がらない為、転職を考えてます」「併願先の内定が全部揃って比較して選ぶ時は年収が一番高いところで選びます」と転職軸が報酬のみになっていたり、何か質問ありますか?と聞かれた時も「決算賞与が年収と別途出るとの事ですがいくらですか?」「年に一回の評価の昇給率は何%ですか?」と終始お金の話ばかりになってしまったら、貴方が面接官の立場ならどう思いますでしょうか?

「なんと正直で気持ちいいヤツだ!」と思うかもしれませんが、多くの面接官は自分の事しか考えられていない、入社しても権利ばかり主張してきて周りとの和を乱すなと評価するでしょう。お金の話は大事ですがタイミングとバランスが大切です。

「もらう」話と会社に「与える」話は3:7くらいの配分で伝えるといいでしょう。

オススメは面接後の最終確認の場で伝える事です。面接官の質問が終わり、あなたの逆質問が済んだら「何か追加で確認したいことありますか?」や「入社希望日はいつになりますか?」など最終確認の場面が訪れます。そのタイミングで伝えれば違和感なく希望も伝えられます。

まとめ & エンジニア面接対策に必見の記事

お金の話は伝えヅラい。だけど今のご時世理由の一つとして伝える事は何も不自然じゃないです。最後まで気を抜くことなく希望の会社に希望の条件で入社する事を目指して頑張っていきましょう。応援してます!

また、もし採用面接を控えていたり、これから転職活動をしようと考えている人は、自分の回答をできるだけ印象よく面接官に伝えるために、プロのキャリアアドバイザーに模擬面接をしてもらいましょう。下記のどの状況の人でもメリットがありますよ。

シチュエーションメリット
既に採用面接を控えている人模擬面接や面接企業の分析をしてくれる
応募先企業の固有の
質問を気にしている人
応募先企業の頻出質問や気にしていることなど、企業ごとの対策をしてくれる
応募企業がまだ少ない人応募したい企業をヒアリングしてくれ、ベストな求人をピックアップしてくれる
転職に自信がない人転職理由や希望条件をヒアリングの上、ベストな応募企業や採用面接のコツをレクチャーしてくれる

下記にまとめた知名度の高い信頼できる転職エージェントを使えば、プロのキャリアアドバイザーが専任で上記のようなサポートをしてくれます。

現役がおすすめするIT・Webエンジニア特化型の転職エージェント

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